ワイン1
今日は何とマリアージュ?
「自律的なもの」
 音楽は自律的なものだ、と坂本竜一が言うのを聞いたことがある。
9・11同時多発テロのあとだった。音楽だけでなく、小説も音楽も、世界の状況やその変化に大きく影響を受ける。それは作り手が影響を受けるからだが、それでも作品は自律的でなければならない。坂本のその言葉を聞いてわたしは勇気を得た。坂本の音楽は一貫して自律的だったし、今でもそうだ。だから時代状況に関係なく、永遠に美しい。
                                                                        村上龍 文学的エッセイ集 より
 お酒の話をしようと思う。
私のワイン好きは周りでも良く知られている。大体、毎晩グラスに1杯のワインをこの30年間(病気以外)欠かしたことがなく、そのほぼすべてが赤ワインである。暑い夏や懇親会などでははじめこそはビールを頂くが、すぐに赤ワインを追加する。会社ではもう皆知っていて、上役が早々と用意してくれる。有り難いことだ。ただ飲みながらも、「飲んべえではないのよ。1杯だけ、と決めてそれ以上は頂きません!」 なんて言っている。

 特に意識して赤ワインを飲むようになったのは、貧血や老化防止にポリフェノールが大変に良いと新聞で読んだ直後、丁度貧血気味だったことからお医者様に薦めて頂いたことがご縁となった。実際、ポリフェノールの医学的根拠も常識的になってきている昨今である。確かに飲み始めてから貧血の症状が出なくなったと実感したことがあった。大体180㏄ぐらいを飲むので3日で1本。私は毎週、土曜日の午前中、食品を1週間分まとめて買い出す。その時にワインは何を買うか、マーケットでちょっと迷うのも楽しいものだ。ちなみに,先週はスペイン産「王様の涙」を買った。まだ飲んでいない。銘柄には詳しくはないが、あえて言うならば好みは重めのボルドーとライトなカリフォルニアあたりがマスト。今日はここまで、と1日の区切りをつけて暮らしのけじめをするのにも、お酒の力が必要だと感じている。(笑)

 しかしだ。6月28日(日)の午後3時頃一本の電話が入り、痛く、私の自尊心を傷つける話をされたことが心に刺さってしまって、なんと、そこから丸1日何も食べられない状態になった。他人の身勝手な一言だった。もちろん、お酒なんてもう全然受付けない。精神的なダメージでお酒が飲めなくなることは、今まで一度もなかったのに信じられないことだった。否応なしの
休肝日だ。今日は7月1日、気持ちを改めて、新しいワインを頂くこととしよう。うつ病の処方にも1〜2杯のワインを取り入れることがあると主治医から聞いた。飲み過ぎなければ薬にもなるワイン。なんと素晴らしい飲み物だろう!

ワイン樽美しい樽の蔵。
 いつかはやってみたい、大人の美味しい修学旅行
カリフォルニア ナパバレー・ワインの旅」。ここでは、ワイン仲間を集めて醸造やテロワールやアロマなど専門の知識も吸収できる、最高の思い出となるワインツアー旅がしてみたい。国内では大人の美味しい遠足山梨ワイナリー巡り」。ここでは是非ワイン造りを体験してみたい・・・と夢は膨らむ。
どうぞ、ワイン好きの方はこっそりと教えてください。旅はいつになるかはわかりませんが。。。それまで、当分はコミック「神の雫」でワインの薀蓄にどっぷりと浸ってみてはいかがでしょう。