LifeTour21st

自分の生活をアレンジする旅に出よう!

ライフスタイル

ブログ最終回。~第2章へ~


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     ヒマラヤの青いけし。今年は2年ぶりに咲いた。(東京薬用植物園)

          「人生は砂時計のようなもの」
              ~Life is like sandoglass~
    時々ストップして砂時計をひっくり返さないと、時間というもんはスムーズに流れなくなるもの。

 いよいよ、このブログも最終回を迎えた。2015年5月4日。GW真っ最中に突然思い立って、ブログの構築を始め、半日がかりで夕方には第1回をアップできたのを昨日のように思い出す。あの時の充実感はハンパなかったな~。(笑)どうして始めたのかと言えば、息子が家を出た事で子育てが終わったんだと。次はブログを育てようと決めたのだった。夫婦2人の暮らしになって、ブログの作成には夫も随分参加してくれていい共同作業となっていたのだ。

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     (東京薬用植物園にて)

1 年目は週3回の更新をし、2年目は週2回、3年目は週1回と、徐々に文章の長さや写真の枚数などもカスタマイズしながら楽しんで続けて来れた。元々3年で一旦打ち止めると決めていたので、自分の目標や行く末も描きつつも結構な達成感で、総読者数も8000名をもう少しで超えるところまで来れた、本当に満足の最終回だ。

 私のささやかなブログにお付き合い下さった多くの皆さまには、深く感謝致します。
ありがとうございました。


 この3年の間に更新したブログ数321回。当初目標だった執筆家への道は1年目から開かれて、その背景にはこのブログの存在がとても影響していたと、担当の編集者から聞いている。また有難い事に電子出版の機会も頂いて、1年目に1冊の著作も出させて貰った。今ではこのブログと著作が、新しい仕事を得るための名刺代わりとなっている。

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     (東京薬用植物園にて)
 
というわけで、予定通りの最終回だが、今後どうするのか?このところずっと考え続けてきた。

 これからは元々のわたしの十八番、旅することを中心にステージを変えて続けて行こうかな?と思っている。旅をあきらめないとでも言い換えたほうが合っているかも。ブログ名もスタイルも完全にすべて変えて5月4日に新登場させようと思う。

 1つの事をきちんと終わらせたら、すぐ次のステージへと進みたい。広い意味で、スピードを持った生きのいい人生旅をテーマにしたブログを多面的に書きたいと思っている。それがわたしのスタイルを進化させ、前に進んで行ける唯一の方法だと思うから。

 ゴールデンウイークは言わば、わたしにとって元旦のようなもの。新スタートに当たり、まったく新しいスタイルの「マイブログ2.0」とも言える、今までよりも一歩も二歩も踏み込んだ記事にしていきたいと思う。変化、変化で行きたいし、守りの姿勢ではどんな事も飽きちゃうものね。


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(東京薬用植物園にて)

それではこのへんで、そろそろお終いとしよう。

          ※新しいブログもどうぞよろしく!今後とも末永くお願いいたします。
                                  みいこ




★2024年4月15日更新 やっと辿りついたライカのレンズ。

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            スマホで撮った紅白のハナミズキ。
「HERMESのレザー」
 レザーはデニム同様に、「育てる」と言われている物。特にHERMESのレザーは、それが楽しみになる方が多くいらっしゃいます。美しさが感じられる上質な素材とステッチワークに垣間見える職人たちの素晴らしい技術。経年変化を愉しみたい方はオンオフ問わずにフル活用させているそうです。自分の手で使い込んで行く経過が好きだと漏れ聞いています。
                                                                                                                                 「HERMES」広告より


まったく興味の無かった写真、このブログを始めてからというもの、虜になったのが3年前。以前、元・日経新聞記者が講師を務めるセミナーで写真の撮り方講座を受けてはいたが、それまでまったくのど素人だったわたし。どうしてブログに写真が必要なの?と自分なりに思いを巡らせてみた。そうか!文章のサポートになるんだ!とわかってからは妙に腑に落ちて、1つの記事に5・6枚の関連写真を自分で撮るようになった。

 一人編集なものだから、週3本のブログを書き、仕事の合間に写真を撮り続けてきた。かなりの仕事量だったがその分、”たかがブログされどブログ”というくらいハマっていった。
iphoneで画像を撮っていたが、それがきっかけとなり、主人の撮る写真の影響も受けインスタグラムにも割りあいと早い段階から投稿参戦していた。

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       ホウチャクソウ 都立小宮公園にて。           

インスタ投稿で見られる多くの粋な画像はわたしのブログ魂に大きく影響した。それも近頃ではインスタの画像や投稿の質が落ちてきたように感じて、ほとんど投稿も閲覧もしなくなってしまったが。

 2年ぐらい前からは、自分の自己流の撮影技術に限界を感じ、すぐに飽きてしまって一体何を撮ったらいいのかわからなくなってしまう事も多くなった。それを見ていた主人から目先を変えるためにデジカメを使ったら?と。丁度いいから自分のデジカメをあげる!という嬉しいお言葉が。もらったデジカメはライカのレンズを装備したPanasonic LUMIX。それからは徐々に、暇をみてはデジカメに親しむようになった。

 基本的にスマホで撮る写真は簡単。だって光や距離などが自動調整されてしまい、かなりの粗が目立ちにくくきれいに撮れるから。でもそんな気持ちでデジカメで撮ってみたら、あら~らあんまりきれいじゃない!と、すぐに辞めてしまった。何も技術を持たないでやっている証拠だよね。でもまた気を取り直して修行し始めた。

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                                           近所の黄モッコウバラ。

夏場は噴水の躍動感や、川や池などの水ものを写す時のLEICAのレンズはすごく優秀だった。とても自分が撮ったとは思えないような雰囲気の写真が奇跡的に撮れたりもした。LEICAのレンズは世間的には高価で、ハマるとお金がいくらあっても足りないと言われている名品。わたしのようなど素人でも、このレンズの魅力に簡単にハマってしまったもの。カメラ好きにはたまらないだろうな。

 そして、昨年の4月、今度はスマホをアンドロイドのHUAWEI-P7Liteに変えたら、カメラレンズがLEICAでしかも三重構造の精彩なものだった。この機種はP10まで出ているが、絶妙なチューニング機で写真撮影専用に購入する人が続出したそう。昨年の名作モデルだ。これでLEICAのレンズでいつでもきれいな写真が撮れる!とその時は小躍りした。(笑)

 デジカメとスマホで写真を撮り、ブログの文章のサポートやバックアップに使うという言わば贅沢な趣味と、仕事上、会社のweb写真投稿を仕事とする今は、もっともっと自分らしい写真が撮れればいいといつも願っている。なお一層センスを磨き、TPOに合わせたわかりやすい写真を心がけたいと思っている。

 プロでもなく、ただの人のわたしでも充分に楽しめる撮影。それはこだわりのレンズで撮るという「ならでは感」が生み出すマジックと巡り合った組み合わせで、現在気分よく楽しめている。そして優秀なカメラはどんな時にどのように撮ればよいのか、それがどう描写されるのかまでを知り尽くしているかのような作品を生み出してくれるのだ。

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 わたしの目下の課題は、夫から借りてるセミ一眼レフ(オリンパス製)を使いこなす事、さすがに使い方のガイドも目を通しているけど中々踏み出せないでいる。

 ということで、GWはセミ一眼の練習をぜひやろうと張り切っている。上手く撮れたらご褒美にちょっといいお酒とつまみも用意してと。
 結局、花より団子のわ・た・し(笑)
                         lumix

★2024年4月8日更新 今、殻をやぶらなければいつできるんだろう?

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    近所の美しい街道。

             「舌で味わい、目で愉しむ」
              北大路廬山人の言葉

皆がみな、新入社員のようにフレッシュでないにせよ、4月新年度に入って世間全体が新しい空気に包まれているように感じられる。別投稿では、車が壊れた事を書いたり、3月のブログでは夫の病気の進捗を書いたりと、何となくわたしやわたしの周りは落ち着きなく気忙しかった事に今頃気付いた。

 いつもいつもこんなんじゃないないんだけど、人生には時々困難な事や、ええっ~~~!!!って驚く事が雪崩みたいにしばらくは続くこともあるって最近は達観できるようになっている。

 ことさら必死に流れを食い止めるのではなく、流れるままに身を任せて、状況を愉しむぐらいの余裕はほしいもの。ある程度人生の経験値で、だいたいの事は乗り越えられるはずだと、至って楽観している自分がいる。

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            美術館内部から直に満開の桜が見渡せた。

この春は引っ越し業者不足と聞くが、あいもかわらず毎年の移動シーズンには特によく売れる整理術や断捨離などの書籍が目につく。それぞれに工夫があり説得力もありで思わず手にとってしまう。だって本の帯とかで、人生を変えるとかさら~~っと言っちゃうんだもん。これらは誰でも1冊ぐらいは目を通した事があるのではなかろうか?

 わたしも色々と読んでみて、結局のところ「ひとつ物を迎え入れた瞬間、それを始末するまでの責任が生じるものなんだな、と思い至った。

 とはいえ、その物と出会ったきっかけも様々なストーリーがあるはず。だから手放す事、要するに捨てる事に未練や抵抗を感じるし、それは至って自然な気持ちの発露なんだろうと。今までの体験から、モノとはいえ、愛着があればあるほど大切な出会いだったと意識して別れる事が大切だな、とつくづく思う。

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    幹の途中にひっそりと、可憐に咲いた桜花片。

今回の自家用車の買い換えの件では、以前手放した家にもそういう未練たっぷりの気持ちを抱いた事を想い出した。愛着を持ったものへの礼儀として、もう充分に使ったから、心を込めて感謝するという気持ちで別れたいなな~んてね。(笑)

 こういう人生の多くを占めたモノたちには、「捨てる」というより「別れる」と言った言葉のほうが、特に家や車には相応しいものだよね。NHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」は大好きな作品だったが、その中で印象的なシーンがあった。東京に引越すことになった一家が、引っ越しの荷物を積み出した後、家の隅々まで全員で雑巾がけをしていたシーンだ。

 もしかすると、あの当時の日本人は皆そういう美しい「ちゃんとした別れ方」ができていたのだろうな、と記憶を振り返ってみて今更ながら感じる。

 暁斎
   暁斎漫画の世界

大切な思い出のある物たちを、捨てるのではなく別れるという言い方に変えると、気持ちが違ってちょっといい。自分の偏狭な感情から抜け出し、小さな殻を破るいいチャンスだよね。

 まあでも、ちょっとセンチメンタル過ぎるかな。(笑)

                             狂斎

未だ、闘い真っ最中。

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    わが家の敷地内にある桃の木。全体がピンク~。        

 ひとり時間はなくてはならない「リセット」の時間。女優の仕事は、出演者や大勢のスタッフとの共同作業です。それはそれで楽しいんだけど、仕事が続くとひとりの時間が欲しくなります。私にとってひとりの時間はなくてなならないものなんです。
                                     女優・室井滋さんの言葉


 3月6日、夫は満を持して1年ぶり・5度目の心臓カテーテル手術(検査)を受けた。ここまで発病から1年半。倒れた当時は身長172㎝体重76㎏を越えていたのが、現在では体重62㎏とスリムになって、まるで別人だ(笑)予定通りの体重コントロールができ、万全の準備の後、検査入院したのは今月5日だった。

 そもそも、わたし達のカラダの中にある組織はすべて、血液が流れる事で機能している。例えば指を動かすためには、その指に血液が送られ、メッセージ物質が送られることで栄養が与えられ、神経を使い動かすことができるのだ。心臓も同様で心臓自体に血液が酸素を運ぶ事で動いている。この心臓に血液を流す一番重要な血管を冠動脈といい、右1本、左2本の冠動脈の合計3本で構成される。

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           入院先の東海大学八王子病院カフェにて。  

 今回は心臓修復後の検査で、治療がすべて完了する予定だった。
これまで血管狭窄している部分を膨らまし、合計で6本のステント(金属)で補強し、心臓の修復と機能改善に努めてきた。

 しかし、
夫の梗塞は糖尿病が主たる原因であったため、病魔は簡単には退散せず、動脈硬化による血管詰まり、いわゆる血管狭窄症が3本の冠動脈の枝分かれしている部分にまた起ってしまっているという。これが術後の主治医からの説明。

 主治医は、5回目が終わったばかりで、本当に苦しいと思うが6回目の治療(手術)入院を近々に予定したい、と。わたしは、今回でもうこの治療から足が洗えると思い込んでいたので、本当にがっくりきた。当人の術後の副作用や毎回発症する高熱・手足の痺れ・重い頭痛など、そりゃあ見ているだけでも可哀想になる。

 そして、長く続く心臓リハビリ生活の食事療法や運動で身体機能を取り戻すのだが、毎日のサポートや心臓の治療全般に渡る高額の医療費や投薬費と・・・わたしの経済範囲の闘争だけで続けられるのか・・・と、いささか泣きたくなってきた。(高額医療制度を使っても心臓や脳などの分野には費用がかさむもの)

    手術室
      カテーテル治療は大画面に臓器を造影して行われる。(WEB画像より)   

 こういうこともあった。励ましてくれているんだろうけど、
ある方からちょっとなあ~と思うような言葉をなげかけられ精神的に苦しかった。それは、心臓手術といってもカテーテル治療でしょ?じゃあ大丈夫!カンタン!カンタン!って・・・。

 
毎回わたしは、何十枚かの同意書にサインをする。もし血管などの破損時は開胸手術になるため心臓外科医が数人待機する中で治療が始まる。入院の部屋も差額はいらないと病院側で個室を用意されるほどの状態。とにかく、発症時からあまり間を置かず4回の治療を続けてきていたため、カテーテルによる血管の傷みを考慮し、今回は1年間という期間をおいての検査入院だった。

 主治医いわく、心臓カテーテル治療全般は患者の体に負担なく治療を勧められる利点があるが、一瞬のブレや見逃しなどは一切できない、息を呑む現場だそう。だから、カンタン!カンタン!なんて言ってはいけないな、っと思うよ。わたしも同じ境遇の人には、見守る立場での励ましを淡々としたいといつも願っている。言葉が当事者や周辺の人への凶器にならないように、しっかりデリカシーを持って話をしたいもの。難しい手術には変わりはないのだから。

 もう1回治療(手術)をする事となり、一度は深く落胆したのだが、6日、ひとり靜かに一晩ぐっすりと眠ったら、翌朝ムクムクとやる気が漲ってきた。まだまだやってやろうじゃない!来なさい!と。こうやって人生に病という彩が重なって深い生き様になっていくんだろうな。

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            沈丁花も香る季節。

 危機感を煽るわけではないけれど、医療の現場での体験を少し書いてみた。
今年も春一番のこの時期、挑戦から始まる。
わたしらしいね。(笑)

                       医者

新鮮さを求めて止まないわたし。

   

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    「緑の窓辺」東山魁夷作

 体を冷やさない野菜ガイド

体を温める野菜(薬味に使う野菜・ハーブなど) いつもの料理に加えてぽかぽか!
長ねぎ、タマネギ、ニラ、にんにく、唐辛子、青じそ、パセリ、パクチー、バジル、ローズマリー、カボチャ、カブ、菜の花

体を冷やす野菜(おもにナス科・ウリ科の野菜・葉野菜・根菜・山菜など) 発酵、干す、加熱でOK!
トマト、キュウリ、ナス、ゴーヤー、レタス、ほうれん草、小松菜、大根レンコン、ゴボウ、たけのこ、みょうが、ゼンマイ

体を冷やしも温めもしない野菜 アツアツで食べれば体が温かです!
キャベツ、ニンジン、ピーマン、トウモロコシ、ブロッコリー、枝豆、白菜、青梗菜シイタケ、えのきだけ、じゃがいも、さつまいも、やまいも、さといも


 いよいよ、春本番の3月に入った。それでも初旬は寒が戻って来るらしく、野菜の高値が続き、なかなか貴重で思うように口に入らない様子。

 そこで今回は冒頭に貴重な野菜の効果を、おもに体を温める、冷やす、どちらでもない、の3点に的を絞り、野菜の温活ガイドをしてみた。体を温めたくて野菜を欲している人、なんとか手に入れて、健康のためぜひ参考にして料理してみて!

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    近所の草むらにも春が。

 というワケで、タイトルの「新鮮さを求める」というフレーズに春を連想してくれたらうれしいなと思う。3月~4月、もう入卒はないし、出会いも別れもそれほどないだろう。ある程度年齢を重ねてくれば機会が減るのもしようがない事。

 まあともかく、手っ取り早く春という名の「フレッシュな勢い」を生活に取り入れたいなら、何でもいいから新しい物を手に入れ、生活の潤いにしてみると良い。

 年末年始に断捨離を盛大にした人は、欲しい物?あんまりないわね~とか言っちゃいそうだけど、そこはどんな種類のものでもいい。


たとえば1つだけ、洋服でも靴でも 、アクセサリーやバッグ・食器でも、どこかに出かける時にエイ!っと自分を押し上げる武器になるように、色の応援を受けてみたらいい。いつもより華やかな色。やっぱりピンクかな。それと素材も薄くて軽~い物がいい。

 お皿やグラスも薄くて、口当たりの良い物に変えるとかいいかも。太くて重い物や分厚い物からの脱却をまず、1点から取り入れる生活をお勧めする。

 こんな小さな身の回りの変化が新鮮さを求める気持ちに拍車をかけることは間違いないだろう。さしずめ、わたしは、1日にピンクのショールを買った。この1枚で充分春らしい気分になってほんとにリフレッシュできたよ。顔周りも明るく見えるのでアンチエイジングにぴったりなのだ。

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                   菜の花も満開手前。

最後にもう一つ、5月秘かに初夏旅の予定を組んでいる。
これが当面、わたしの励みになる事は間違いない😆

今まで行ったことのない地を訪ねる新鮮さ!
世界自然遺産候補に挙がっている場所へ、いざ~(笑)


                          ひなねこ


生活の中で発見したワンスペース。

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     雪の降る直前の浅川にて。

 人生色々なことがあるけれど、ケーキを焼く時間も、そして、誰かと一緒に食べる時間も、あっという間に過ぎ去って行きます。最後に残るのはファンタジーのような思い出。だからこそ大切にしたい今という時間が、明らかに存在するような気がしています。
                          「北欧からの優しいお菓子」行正り香・著(講談社)より

 わたしと夫は結婚当初、京王八王子駅前の都会的な分譲マンションに住んだ。商社マンの友人がN・Yに3年間の転勤になるという事で、結婚するなら代わりに住んでくれないか?という申し出をもらい、そうする事にした。

 当時丸の内まで通勤していた夫は、願ったり叶ったり駅まで2分の物件をたいそう喜んでくれた。私もその3LDKのマンションでピアノ教室を開き、50人ほどの生徒を教えながら都会ライフを楽しんだ。

 3年半後に戻ってきた友人は、ニュージャージーでの広い家で家族が増え、その暮らしに慣れてしまったらしく、もうここには住めないなあ~なんて言っていたが、やはりこのマンションのアクセスの良さにはかなわず、そのままかなり長く住んでいたそう。

  マンション

 その後、私も長男を授かり、保育園の傍のマンションに移り住んでいたが、転居3回目で京王八王子駅徒歩15分の浅川沿いに念願の1戸建てを購入した。そのころはバブル経済が弾ける直前で、25坪と小さな物件だったが結構な高値にも関わらず、銀行融資も運よく通りローンを組んで購入した。

 当初、結婚して15年目、だいぶ物が増えてきたこともあり、快適さに重点を置きながらも徐々に断捨離をしていった。物の整理が一番大変でお金もかかる事だもの。その後、15年間住んだ1戸建てが生活スタイルに合わなくなったため手放し、やはり駅に近い所のマンションに移り住んだ。そのうち母の介護が始まったことをきっかけに、それでも一緒に住む事を嫌った母の手前、母の家にほど近い集合住宅に移り住む。

なんだかんだと5度目の引っ越し!それが今の住まいだ。たとえ購入したものでも自分たちの暮らし方に合わなくなった時には、サッと手放して次へ行ける身軽さがわたしたちの思う最適で豊かなライフスタイル。

 子供も独立し、夫婦2人が住むのだからと狭くても快適な物件を狙い探しに探した。3LDKから2LDKと完全に一部屋狭くなったが、この33年で一番快適な住まいになった。持ち物も3分の1に減らして、大量の本(約2000冊)や家具など処分し、必要最低限なものだけを持ってここに来た。北欧風のはめ殺し窓のある白い建物には北欧のインテリアが良く似合う。そこで、カーテンやソファーカバーなどはIKEAに行って、雰囲気を合わせて買い求めた。

 玄関には夫が以前誕生日に買ってくれたパウル・クレーのリトグラフを飾って奥行を出すようにした。ワンポイントに無印良品で買ったフレグランスライトを置いて、アロマとライトで夕方からはホッとするような雰囲気も作ってみた。書斎にはアルミ&木製のフロアスタンドを置いた。インテリアでは照明に凝っているわたしたち。

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   会議中に作ったホットケーキのペーパークラフト。 

日本の家やマンションの間取りは総面積が少ない割に廊下が多いと思う。子ども部屋や夫婦の寝室など細かく区切られているため、解放感に欠けると思い、夫婦2人になった今、ワンスペースにこだわって、壁を上手に使い、夫の書斎スペースを取った。

 後は和室を生かして布団ライフ&つなぎ部屋にして、多目的に部屋を使ったり、LDKでは大型テーブル(松本家具)をどん!と置いて、半分はわたしの書斎(笑)半分は食卓とし、食事の支度や家事などをしながら原稿を書いたり営業のとりまとめをしたりと、狭いながら理想の空間が実現している。物を徹底的に減らしたので、無理なく無駄も省け、新しい買い物も楽しめるといった最高に有益な引っ越しとなった。

 玄関から直接リビングへ向かうわたしたちの家。要するに和室1つとリビングに繋がるフローリングのワンスペースがあるだけ。すごく狭い。それでも駅に比較的近くて、自然豊かな都立小宮公園を擁する加住丘陵と富士山を望むいくつかの坂。環境はバッチリだ。

 好きなインテリアと靜かな環境に囲まれて好きな仕事をしている。もう、物や大きい家はいらない。所有する事に興味は全く無くなった。自分たちで築きあげた住まい方や暮し方をこれからも磨いて行きたいと思っている。頭を柔らかくしながら生活発見の旅を続けて行こう。

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    家のそばの坂から撮る夕暮れの富士山。

 人生の様々なチョイスを乗り越えて生きてきたけど、一番大事な事は、自分の信じている価値観を貫く事と変化に対応する力なんじゃないかな?自分の意志でやりたいことを見つける。失敗してもすぐに立ち上がる。そんな強さとしなやかさを持ち合わせた女性を今でも目指している。

 いつまでたっても自由人を目指そうじゃないか?な~んてね(笑)

                  住まい

王道の節約って?

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    大雪の降る前日の八王子。暗雲垂れこめる山梨寄りの山々。

  日本は四季折々の恵み豊かな国です。冬は、厳しい寒さを乘り越えるために備える時期。白菜や大根を漬けたり、自家製味噌を仕込んだする。春は、雪解けのあと、野の草や山菜などが芽吹き、自然の恵みを享受する時。あなたの食卓にも季節の家仕事を取り入れて、ささやかで豊かな暮らしを楽しんでみませんか?   「家仕事ごよみ」天然生活ブックス(株式会社:地球丸)より

 寒い日が続く2月は、春告げの梅が咲いたり、路傍の雪解け後、土から頭を出す新芽を見つけたりと、春が1歩1歩背中越しに近づいてくることがわかる柔らかな季節。まるで寒さももう少しよ・・・なんて言ってくれそうな日中の日差しが微笑んでいるみたいだ。ほんと12月と1月というのは、何かと慌ただしく過ぎ去って行くものだしね。

 早春の2月になって、やっと落ち着いた気分で自分を掘り下げる時期が来た!とほくそ笑んでいるわたし。さぁ、何から手をつけようかな?・・・節約のやり方を見直す?春に向けてお部屋の模様替え?春のファッションの完成を目指す?甘いモノを求めて行く旅の計画かな?・・・と。

 ああ、何だか欲張り過ぎて、絶対に時間が足りないよ~。というワケで2月は家と自分の身の周りの事柄にスポットをあてて書いてみようと思う。


  梅に富士

  よく思う事は、女性の50代は迷いのお年頃なんじゃないか?って、だって外見も内面もこれまで通りのやり方やケアではしっくりこない事が多いんだもの。年を取って、顔立ちや髪の状態、体型が変わる事でどうも世間で流行っているファッションなんかが、行き過ぎているように感じちゃったりする。気力、体力ともに低下気味で不安に陥る事さえあるのよね(泣)。言わば中途半端な50代!っていう感じ。

 どう生きればいいのか理想の人生を謳歌したいと思い、まずは、ふ~っと肩の力を抜いて、ラクにできる事からやっていけばいいかな、とも思う。あんまり先の事ばかりに気を取られて、高すぎる目標なんかを立てちゃうと、すぐに無理がきそうだから、だからこそ目の前の事を丹念に1つずつね。

 今回のテーマは「王道の節約」だけど、簡単に言い表わすと「節約=管理術」だと思う。食品の管理(無駄に買わず健康に良い食材の準備)、お金の管理(資産や運用、様々な費用の割り振り)、交際費の管理(人との関わりから発生する費用の捻出)、趣味・娯楽などの管理や教育費&介護費の管理、果ては身体の管理(医療費)、住まいの管理(リフォームや家族の人数によって住み替え)などなど。

 これらをすべて、テーブルに並べてみて、自分がどれだけの事をしっかりと把握できているのか?
そんなところから見直す事にしている。節約する事で究極の我が家の管理となる仕組みをしっかり検討する事が2月のテーマ、なにしろ毎年、丼勘定になっちゃうわたしだもんで。(泣笑)

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     雪の直前は雲の形もいつもとは違う。

わたしが普段やっている主な節約は、食品の買い出し方かな。だいたい1週間分、その時にメニューをきっちり決めてしまわないで、冷蔵庫がいっぱいになる分量の食品を買う。

 まずは旬の野菜や肉、魚、果物など新鮮な物を中心に買うことで、1週間後はほぼ冷蔵庫が空っぽになるので、また買い出しにでるというサイクルを繰り返している。現在、月4回目安、市場を利用してできる限り安く上げるのが日常。

 平日は仕事中心、本当に時間がなく疲れているのであまり買い物はしたくはない。でもちゃんと作って食べたいし、出来合いはほとんど買わない。そこで考えたのが土曜日の午前中を、生活用品やらも一緒に済ます週1回の買い物デーとした事。

 これがワクワク結構楽しい。車の後部座席いっぱいに買い物をしてストレス解消!後は家で手作りのジャムやザワークラウト・野菜のナムルを作ったり、昼間からシチューを煮込んだりと、週末の家事が楽しくて仕方がない。

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     1日夕方の東京都立小宮公園。まだ先週の雪が残っている雑木林にて。

 まったく節約とは人生そのものだよね。まあでも、節約を趣味や娯楽にはしたくない。なんのための節約か?期間限定で目的を持って節約をしっかりとしたい。

 節約の成果が上がったら、身についた節約は続行し、イマイチだったものはストップして集中させ、自分に栄養を与える勉強や旅に利用したいもの。単なる老後不安のためだけで、今の生活での我慢はしたくない。

 こうして50代以降も、いつもやっているから、みたいな習慣的な無理・無駄はチェックして、それでもたまに大いにハメを外してあげてもいいんじゃない?メリハリが大事~(笑)
 生活防衛時代だからこそ、自分の節約術をぜひこの機会に見直してブラッシュアップしよう!!

                         節約術

ADHDと診断されて。

  雪の朝
       八王子大雪の朝、つららも下がる氷点下8℃。(2018年1月23日)

ADHDとは?」・・・注意欠如多動性障害。
 多動性・衝動性と注意力の欠如を特徴とする障害。WHOでは多動性障害という名称で呼ばれている。主に、学童期の男子3~5%に発症。(女子では少数)国内では発達障害という名で括られている。

新年早々に友達の結婚式を控え、年末に早めの帰省をしてきた29歳の息子。結婚当人へ皆で贈る動画の作成作業に
年始まで追われ、なんだかんだと慌ただしかったのだが、それもつかの間、お互いに今年1年の健康と無事故を願い合って、4日には初出勤で戻って行った。次の週末、出張で都心での仕事を終え明け方帰ってきた息子は、その日夕方まで爆睡。やっと起き出してきたが、何やら話がしたそうだったので原稿執筆の手を止め、じっくり話を聞く事にした。

 いわゆる仕事でのトラブルらしく、些細なミスから始まって最近ではありとあらゆる事に上司からの注意が飛んでくる! もちろん大切な場面でのミスはビジネスマンにとっては致命傷になりかねない。だが本人曰く、どんなによく聞いてもメモっても、なんだかすぐに忘れてしまうと。今までは、普通に生活もできてるし、大学入試や就活でもそれなりにパフォーマンスを上げてきた。まあまあな出来で、勉強も仕事にもそこそこうまく順応してきたんだそうなのだが。

 私は聞きながら、それじゃあもうちょっと気を付けて、しっかりと確認作業を繰り返す事に専念すれば?と、お互い営業職ということもあり営業目線での話に終始していた。
気を使いながらも、若年性アルツハイマーや男性更年期かも?とか、かすかに病気の情報も入れつつ話しているなか、意外な方向に話が向かい始めた。本人は、それじゃあWEB上の発達障害のページを読んでみて!と言う。上司や同僚、友達に相談したら、多分ADHDなんじゃないか?とも言われたらしいのだ。

  寒波襲来
       八王子・大寒波襲来、水道管も破裂騒ぎでもう大変!

本人は元々、貧乏ゆすりや落ち着きなくソワソワするといった様子は全くなく、そんな感じもしないため気づかないのは当然なのだが・・・。とその時、ええ??そうか!もしかしたらと、その昔、子育て中に私には思い当たる節が多々あった事を1つ1つ話して聞かせた。当時は随分悩んだものだったけど、本人は何1つ覚えていないわたしだけの記憶。

 一つは、乳幼児の頃、ミルクを飲むのがすごく少なくて、離乳食もちょっぴりしか食べず、すぐに飽きておもちゃで遊び始めてしまっていた。これがずっと続いて結構悩んだな。また、保育園時代、当時5歳だったが、動物園で動物を親子でゆっくり見ながら触ったり、間近で写真を撮るわたしのファインダーから突然消えてどっかへ行ってしまった事があった。

 本人曰く、別の動物が目の端っこに見えたんでそっちに走って行っちゃったのだと。これは明らかに多動性。もう一つ、卒園式の写真撮影の時、皆が整列して靜かに撮られるのを待つ間、何と講堂の舞台から衝動的にキャーキャー言いながら飛び降りたことがあった。これは保育園の写真にも残っている。(笑) 明らかな衝動性。実はまだまだいっぱいあるが代表的な症状だけ。

 小学校から大学までの16年間、そういう状況はあまり覚えがないと本人は言うのたが、時折、突然朝スッキリ起きられず闘争心は皆無、やる気が沸かないなどの症状が顔を出し、自分はすごくダメなヤツだと落ち込んでいたという。でもこれは、どうやらADHDの特徴らしく、脳には脳内物質を受け止める受け皿があって、これが必要以上にやる気ホルモンのアドレナリンや報酬ホルモンのドーパミン、シアワセを感じるセロトニンなどを吸収し過ぎてしまうのである。


  雪上足跡
      自宅前の道も・・・。雪かきで憂鬱だった。

その日、本人とWEBで心療内科を探し、まずはカウンセリングのためのクリニックとセカンドオピニオンとして専門医のいる大学病院の精神科に予約を入れてみた。クリニックのカウンセリングで色々と今までの経緯や仕事の内容など事細かに聞いてもらったところ、軽度のADHDという線ではないか?という一次診断だった。

 今は、処方された精神安定剤を服用しながら勤務している。飲んでみると朝の目覚めが抜群に良いと。人生初と言える目覚めの良さらしい。会う度、口数がすごく増えたようにも思える。こちらから声をかけなくても自分から話かけてくる割合が各段に増えたと感じる。感じも良く目つきも優しくなった。(笑)

 とは言え、まだ治療は始まったばかり。本人は新しい自分と向き合える喜びでいっぱいみたいだが。
こんなことが今になってわかるとは・・・。周りの人に恵まれたからだね。というわけで一見落着。

 今回の事では何となく、「徒然なるままに」という言葉が浮かんだ。わたしの事では自分と向き合ってかれこれ50年以上。喜怒哀楽を愉しめるようになってきたのは最近の事だな~と。年をとって、気持ちを少しずつコントロールできるようになってきている。



ともかくも、これまで自分を形づくってきた自分らしさを保つ時間や行いは、わたしにとってはかけがえのないものだったのだと気づいた。なんと言ってもやっぱり、自分は自分が一番よく知っているものね。

 今年の初めは、家族それぞれが見放せない尊い自分を見つめられた1か月だった。

                            鏡

今、再びハウスワイフ2.0で行く?

          IMG_20180107_115233

ハウスワイフ2.0とは?
● 会社を選択的に離脱する。
● 企業社会で燃え尽きた母親世代を反面教師にする。
● 田舎暮らしを楽しみ、ジャムを作り、編み物をする。
● ストレスのある高報酬より、ホッとできるくらしをする。
● WEB、SNSを使いワークシェアを利用する。
● ブログで発信、起業もする。
● 家事を夫と分担し、余裕をもった子育てをする。

ハーバードやエールなど一流大学を出ていながら投資銀行、広告代理店、官庁などの職を捨て、
続々と主婦になるアメリカの若い世代。ファッションも古い時代に逆戻りが流行るなど、アメリカメディアで大論争を呼んだ話題の書。
「ハウスワイフ2.0」エミリー・マッチャ―著(文藝春秋版)



 毎年、ささやかながらも我が家のお節料理を作る12月29~30日。買い出しから仕込みまでがそりゃあ大変だが、わたしの作る10種類のお煮しめ(ニンジン、タケノコ、レンコン、コンニャク、シイタケ、チクワ、焼き豆腐、サトイモ、昆布、ゴボウ)これを食べに息子は帰省してくるのだそう。
箸休めの柚子と聖護院大根の千枚漬けやりんごのコンポートなども一緒に作り、元旦の夜のビーフシチューを仕込み、伊達巻、黒豆とエビや刺身など海鮮は買って、関東風のお雑煮やそれぞれの好きなお酒を用意すれば準備OK。

 お煮しめは1品1品煮るので時間がかかるけど、普段キッチンに立つ時間が少ないわたしにとっては、やっと主婦の時間が戻って来た~!とばかり29日朝、まずはすごいスピードで大掃除をし、買い出しをし、塗りのお重やお椀を出し、30日は早朝父と母のお墓参りの後、1日お煮しめに没頭し、31日、正月花を生けて、お蕎麦の天ぷらを揚げる頃、N響の第九を聴く・・・毎年楽しみな暮れの家仕事なのだ。

 さて、本題のハウスワイフ2.0だが、そもそもアメリカ全土で論争までになった原因は、より良い職場=高収入を得られる職業に就くためにハーバードなどを優秀な成績で卒業し、フェイスブック社やグーグル社、アマゾンなどの巨大企業に就職を果たしたものの、そのサイボーグ的な仕事人生から一挙転身!田舎暮らしを始めて、農業に従事したり、マンハッタンのマンションでオリジナルマフィンを焼き、慈善事業団体に寄付するなどの提供事業を立ち上げる若い女性の動向からだった。

 自分一人でできる小さな仕事をする事で、女性ならではの感性やインスタグラムなどへの投稿、自身の私設ブログの執筆などで自分の存在証明を図る!っといった流れが急速に全米各州で起ったためだった。企業に埋没して、自分の人生を真っ暗にしたくない!という新しい価値観の誕生だったそう。
ハイヒールを脱ぎ捨て、コンバースや長靴を履くといった具合。WEB上では、素敵なカントリーハウスで、パンやジャムを作り、編み物をし、野菜をオーガニックで作り、子育ても大自然の中で伸び伸び~みたいな記事で溢れたんだとか。

実に私設ブロガーの3人に2人の割合で高学歴大企業離脱者だった事が論争になり炎上したってわけ。先を争うようにキャリアストップ~婚活~結婚~出産~起業と目の回るような人生劇場だが、元々企業戦士だったんだもの、これくらい朝飯前!(笑)
ある意味、高学歴高収入を実現してきた独身女性たちへの幸せの警鐘になってしまった!といういわく付きの一書だった。わたしも2016/05/17日付けのブログでこの書籍を紹介しつつ、いよいよ個人の価値観重視の時代到来だなあ~と思っていたのだ。

 わたしは結婚当初、できる限り仕事は辞めないで!!と、夫から言われていたのでずっと働くという価値観のままブレずに生きてきた。ただ、以前のような演奏家&音楽教師だけの道が続くと思っていたのだけれど、やっぱり人生はすごろくのように出た目で変わってしまう。大病をし、今まで通りの仕事に従事できなくなったけど、次のやりたい仕事がわたしを待っていたのだから。
実際のところこの書籍と出会って丸2年、時代はIT化が進み、人手の必要な仕事はどんどん削減されて、今や日本でも職にあぶれ貧困という言葉が普通に論じられている危機的状況だ。
大企業神話が崩壊し、その中で自分の仕事がしっかりある、やりがいがある、きちんと対価に見合った収入がある・・・といった職種や職場に恵まれているほうが男女区別なく稀な時代になってしまっている。

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         1月12日 旧日産工場跡地にて。夕暮れの雲海に出会えた瞬間。

 今のわたしは、女性が50代で会社員という言わば少数派なのだが、定年まではしっかりと働き定年後数年間は嘱託で自分のペースで働けるように健康とビジネス感覚のバランスを取りたいと願っている。まだあと10年は行くよ!
しかし定年後の自分がイマイチ思い描けない事から昨年より執筆業を兼業で始めた。これが今では楽しくて仕方がない。主に新刊書籍のブックレビューをメディアを通じて週5本書いているが、当初、出版不況の底上げへの使命感を持って初めてみたが、文章構築の勉強になるし、いち早く新刊が読めるし、締め切りという絶対厳守のルールの元で緊張感のある毎日が叶った事で、最高の趣味と実益を兼ねた仕事になっている。
もしレビューの神様がいるとすれば、裏切らないためにもさらに良いレビューを書いて行こうと思う。幸いな事に私のレビューは若い女性の支持と共感を受けて良く読まれていると。頑張れ~!!と、年末に編集者から労ってもらったばかり。

 また、このブログはわたしの自己表現の場で文章と写真の娯楽を楽しんでいるといった具合だ。
ブックレビューの執筆もブログの作成も、長い間仕事に従事してきた自分への最高の贈り物だったのかもしれない。
週末に家事をまとめてやり、1週間分の買い出しをし、レビューを執筆、さらにブログを書き、写真を撮り、要するに本業以外でも本当に充実したハウスワイフ2.0生活の実現?が叶えられている。
でもかなりの手抜きと、面倒を見なければいけない家族がいない、今だけのわたしの自由時間かもね。

 書籍が何でも自分の希望も夢も叶えてくれるわけじゃない。自分の願う方向へ思考を続けて、行きたい方へ勇気を持ってシフトチェンジする事で叶えられるものなのだ。
今では老後の不安よりもこれから先へのワクワク感が強い。世間の風潮をまずは知ってから、それがネガティブな路線だったら、自分の両脇にどけて、今やりたい事を徹底してやる事が未来の自分を作るんだよね。

人生まだまだ。
これからだよ(笑)

袖振り合うも他生の縁

  ふじやま
    わが家のそばから撮った夕暮れの富士山。(12月25日撮影)

 もしあなたが小説を書きたいと志しているなら、あたりを注意深く見回してください。~中略~世界はつまらなそうに見えて、実に多くの魅力的な謎めいた原石に満ちています。小説家というのはそれを見出す目を持ち合わせた人々の事です。そしてもうひとつ素晴らしいのは、それらが基本的に「無料である」ということです。あなたは正しい一対の目さえ具えていれば、それらの貴重な原石を選び放題、採り放題なのです。こんな素晴らしい職業って、他にちょっとないと思いませんか?
               「職業としての小説家」村上春樹・著(スイッチ・パブリッシング)より

わたしは、タイトルの「袖振り合うも他生の縁」ということわざが好きだ。たった今すれ違って目と目が合っただけでも、その人とは前世からの因縁があったということ。実際にそうなんじゃないか?と最近は良く感じている。仕事で電車に乗って移動中の時に、その乗り合わせた人について、端から順繰りに思いを巡らせることがよくある。誠に、勝手ながら、目の前の人の人生を想像するのだ。

 例えば、向かい側に座っているご高齢の紳士も、昔は赤ちゃんで、両親もちゃんといて、手が付けられないほどの腕白ぶりで・・・とか、隣のちょっとくたびれたお父さんも、今ではひたすら怖いだけの奥さんにプロポーズをしたんだろうな。ばらの花束とか買って・・・OKをもらったお父さん、シアワセの絶頂だっただろうな~とか。

 そうやってお一人、お一人のストーリーを延々と考える。人の数だけ暮しの営みがあってすべて物語となる。そう思うと誰も無下にはできなくなってこない?だってみんな誰かの愛しい人なわけで、わたしの妄想のえじき(笑)となったのも、「同じ車両に乗り合わせた」という袖の振り合いでしょうね。

          縁

というわけで、人が好きで人との縁をどこまでも大切にしていきたい・・・と常に思ってきたが、やっと、そういった自分自身のナチュラルなヴォイスを小説というスタイルで語ってみたくなったのだ。で、ある米国の出版会社で、小説が出せたらと準備しているところだ。いつも挑戦者でなきゃね。自分から売り込んでなんぼ!って感じ。

 手続きが非常に面倒なんだけど、驚くほどワクワクしている自分がいる。米国納税者になるための登録とか、減税申請だとか、今までやった事のない事にどれだけ挑戦できるかが、わたしのアンチエイリアシングというか栄養源かも。小説の進捗はこのブログで時折アップしていこうと思う。満を持して~なんて言う大げさな事じゃなくて、今やりたいからやってみる!という視点なのだ。

 無名の挑戦はことのほか楽しい。夢中になれる事を見つけちゃったんだもの。後は、やり切ったら、アジアのビーチを極める。癒しと少しの日焼けで気持ちだけではなく見た目もちょっと若めになって、今までの自分から脱却するのよ~(笑)

          顔2

  で、こんな妄想じみた話をカメラマンとメイクさんに聞いてもらい撮った写真がこれ!書籍は紙だろうと電子だろうとカバー写真は付きものなので、それを想定して撮ってもらった。

 これは、12月2日のウーマンエキスポの事前申し込みで手に入れた嶋田ちあきメイクスタジオ&撮影券(無料)を使い、プロの手で撮影して頂いたもの。いつもよりケバいので(笑)ちょっと恥ずかしいんだけど、新しい事をやる時はこのぐらいエイ!!ってやっちゃわないと、高く飛べないものね。そして、このブログも今月総読者数7300名を超えて読んで頂ける嬉しさを噛みしめている。

 元々誰かのために書くという気持ちはこれっぽちもなく、おおむね目指すところは、「自分にピッタリくる腑に落ちる言葉を組み合わせて、気持ちよくスッキリしたかった!」という単純な事だった。ブログに文章を書いて自分の言いたい事や表現をしたいという「自己治癒」的な発想も多々あった。

 稚拙な文章でも書く事で自分の気持ちの歪みやズレを解消し次のステージへ昇華させる事ができる。自分自身、初めて自分に納得できたし、ブログという媒体自体がどこかホッとするような心の安全地帯みたいなものに思えたからかもしれない。まあ、どんなことも辞めてしまえばそこで試合終了。それじゃあもったいない!続けられてなんぼでしょ(笑)


ともかく今年の締めとして来年の挑戦事も語った事だし、これをもって今年最後のあいさつに代えたいと思う。皆様には今年もこのブログをご愛好下さり、いつもながら感謝に耐えません。ほんとうにありがとうございました。

 2018年もますますご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします!
                                 みいこ
                                    戌


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