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ビジネス関連

出版不況 再考〜これって本当?


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        4月の夏日。4月18日 東京都西多摩郡日の出町にて撮影。    

 本の出版流通に携わる人々すべてに言いたい。あなたがたは天使的な仕事に従事しているのだ。天使とは何か?それは~中略~読み得ぬということの距離感そのものであり、この無限の距離が解消されることの極小のチャンスなのです。
                      「切りとれ、あの祈る手を」 佐々木中・著  (河出書房新社)より

 新年度に入って早3週間。猛烈に忙しい日々が続くなか、営業先の顧客が毎週のように1件、また1件と閉店していく。この現象にはさすがに、件数減少以上の身を切られるような辛さが伴う。言わばボディブローのような感じで、後々津々と心に追い打ちとなって効いてくるのである。

 最近は特に、世間で言われる「出版不況」や「若者の活字離れ」といった記事を新聞や各メディアで良く目にする事が多くなった。確かに街の本屋は次々と姿を消し、巨大モールや商業施設に
大型書店チェーン店が入るのが現在よくあるパターンのようだ。

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           学園都市八王子のデザイン的な建物(工学院大学①)

 紙の書籍の販売額は2006年あたりから毎年激減し続けてきた。これでは閉店が多くなるのもあたりまえ。ではなぜ?ここまで紙の書籍の売り上げが落ち込み続けるのか? もちろんスマホの普及が大半で、あの小さい画面の中のワールドに民衆が引き寄せられた事には間違いはない。

 しかし、実のところメディアで謳われていることと現実では、少し事情が異なる。出版不況は、紙媒体と電子媒体を合わせて考える必要があり、2013年以降、書籍よりも一段と厳しい雑誌も含めた市場では本当のところ、ゆるやかな回復の兆しが出てきているという。
電子書籍調査ビジネス報告書より)

 そして、若者の活字離れの現実は、決して若者の読書量が減っているわけではなく、特に小中高生に限って言えばむしろこの10年上昇傾向なのである。また、読書といったカテゴリーには入らないとは思うが、SNSでの情報発信を自ら進んでやり定期ブログを書く事で、かえって現代は活字中毒の時代なのではないか?とも思わせる。

 もう一つ。本当のところ書店減少は、残念ながら閉店に歯止めをかけられず続いている。今まで同様の雑誌中心の商品ばかりが目立ってきた品揃えの店は、今後もますます淘汰されて行くようだ。ただ、ブックコーディネーターという新たな肩書を持つスタッフを有する個人書店だけは、今もって大人気になっている。また、現在カフェとの併設は当たり前で、そこでの新進作家などのトークイベントなどは毎週のように開催されている。

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             工学院 ②                                     
もう今では、メディア発信のお仕着せの流行や珍らしい事柄を、一般人は求めなくなってしまった。逆に、自分で良いと思った人・物や場所、食べ物などを自分でチョイスし、話を聞き撮影し、編集して投稿するといった一連の取材感覚そのものが一般人の一番魅力的な行動になっているのだ。それをSNSに投稿する事で身近な人に観てもらい「いいね!」と評価を貰う。しかもタダ同然で。これが生き甲斐や個人の満足感を多いに満たしている。

 思うに、出版社や本を売る直接のリアル店舗は、生き残るために今一番必要な事として今まで通りの書籍の展開だけでなく、個人の情報発信力を刺激するような、品揃え・陳列をして今の空気感をしっかりと捉える事が重要となる。もちろんそこには、圧倒的なセンスを持つブック・コンシェルジェなる人材がいればなお良い。そういった人材育成にもっと企業側も投資すべきだろう。

 雑誌が売れなくなって当然の背景には、発行のタイムラグが情報の遅延を生んでしまう事で「もう、遅い!」と言わざるを得ない事情があり、そんな新鮮じゃない雑誌を出すわけには行かない。それぐらいネットでの1次情報はスピードが速いものだ。そこから少々のタイムラグを持って大丈夫な記事のみを選抜しても、内容の薄い情報誌になり下がったツケが追い打ちをかける。

 私が電子出版で書籍を出したのがもう2年前。まったく在庫も持たず、売上も気にならない、たとえ売れなくても心が折れず痛みのない方法での出版経験をさせて頂いたが、毎日たった1冊でも売れていれば立派なものかな?とも言える。

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お店で並んでいる本たちが、どれだけ棚を専有し売れずに返本されて行くことか、わたしには電子出版が身の丈にあった書き方だったのかも・・・と、今更ながら声をかけてくれた出版社に感謝している。出版業界の片隅で、毎日頑張ってレビューを書き、電子出版で著書を編んでいる身からすると、もはや紙の書籍への神話は崩れる一方だ。

 しかし、この状況を大いに救うのが実はコミックの世界だろう。電子書籍の何と、90%はコミックの売り上げだそう。しかも紙のコミックも売れ行きは年々上昇中だ。わたしが現在、検索レビューで取り組んでいる作品『リアル』は、著者が「スラムダンク」の井上雄彦氏。今年満を持して、「スラムダンク最新リニューアル版」が今後出るそうで、『リアル』の売上も相乗効果が期待できる作品だ。コミックの持つ熱の高さが今の出版業界を支える大きな柱となっている。

 こうして、わたしの持つ使命とも言うべき出版業界への貢献点は、紙の書籍の持つ価値をもっともっと引き出して行くことにある。売りたい商品をしっかり売る。独自のスタイルを持つセンスの高い書店を担当することにほかならない。多分しばらくは閉店の憂き目にあう現場は避けられないんだろうな。それでもそれを事実として受け止め、新たな気持ちでこの出版不況に挑みたい。

 ではどうするか?まず暗くなる必要はないだろう。
この上段にある引用にも示した通り、一生かかっても読み切れない、価値の宝庫を伝える天使的な仕事なのだから。
楽観的になったほうが勝ちってことかな?
いつものようにね(笑)

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今一度、女性の働くを考え直してみた。

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   白梅 3月11日撮影(都立小宮公園にて)

 あなたは何にだってなれる、自分の目標を高く掲げ、できる事から一歩を踏み出すのです。限界は天高くに、と言う事をいつも忘れずに。     The sky is the limit
                             
   ジャーナリスト (故)千葉敦子さんの言葉

 3月も中盤に入った。企業全般が2017年度をきちんと締めるべく最終の詰めに入っている。わたしも23日までを本年度の営業決着点として締めに間に合わせるよう、今、大詰めの週を迎えている。

 今月上旬には電車やカフェなどで頻繁にリクルートスーツの女子を見かけたが、2018年度への最終の就活調整かとも思い、より良い仕事先を掴んで幸せな社会人スタートを切ってほしいと願う。

 さらに2019年度の就活も大学の3年生を中心にスタートアップしているようだが、女性の働き方も「働き方改革」などで政府主導の後押しはあれど、まず改革の前に各自自力で就業せねばどうにもならない事ではないかと感じる。

  働く意味

日テレの「news every.」に出演中の小西美穂さんの記事、「仕事にガツガツ挑戦する人生も悪くない」(日経Woman Onineから)を読んだ。ニュース現場でのキリっとした判断や、よく勉強しているなあ~と思わせるコメントの数々から、彼女の百選練磨のキャリアが生きており、強く美学を感じる。

 なんと言っても女性の人生は、七転び八起きそのものであることが多い。進学~就職~出会い~結婚~出産~子育て~親の介護~子どもの巣立ち~夫婦の健康(介護)など人生のイベントがずっと続く。だからこそ、本当にやりたい事や仕事があるのなら、誰にも遠慮せず思い切り背伸びをして挑戦する事を強くお勧めしたい。

 そうする事こそが、どんなに辛くても、やりがいのある豊かな経験で人生を彩ることができると言える。これでもかと泥臭い挑戦をしたほうがいい。たとえそのことが、今までの自分の人生では異例中の異例だったとしても、機会を逃さずまずやってみるのが、一番手っとり早いことだろう。

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   乙女椿 3月15日撮影(八王子市にて)

 わたしの大先輩の話だが、御年80歳の時に70歳と偽ってハロワに行き、仕事をゲットしてきた人がいる。元々料亭の女将だった方で、80歳にもなってもう何もやれないのかしら・・・と。だったらちょっと若く見せて使ってもらおうかな?と、茶めっ気たっぷりでハロワに行ってきたのだと。

 もちろん、最終的には契約時に事実を伝え、それでもできる所までというゆるい内容で雇われたんだそう。それはもう、暴れはっちゃくぶりがもの凄いお姉さまだった。仕事を得て帰ってきた時のチャーミングな笑顔は忘れられない!

 どんな事でもいい。自分にとってやりがいのあるべき仕事や人の為になる事などを一生懸命とり組んでいる人は愚痴や文句も少ないもの。わたしも4月から新しいWEB制作会社での仕事が始まる。今までのブックレビューをさらにパワーアップさせるものとして連載のコンテンツを書くこととなった。様々な書籍の検索レビューの執筆をしながら長期に渡って責任を持って加筆していく内容。

 検索の度に自分のレビューを読んで貰える喜びは測り知れない。ただ、校閲や編集がちょっとキツくなりそう。これまた背伸びしないと、とてもじゃないが立ち打ちできない。
 という事で、まずこの新しい検索コンテンツの執筆を目前に、なんだかワクワクが止まらない。

      編集

今年の秋口には、全く違う紙ベースの書籍(商業出版物)の執筆の依頼を頂いている。
これはブログを2年半、レビューを2年と書き続けてきたご褒美だと思って大切に取り組みたいと、今から少しずつ予習をしているところ。

 小西さんではないが、わたしの仕事の姿勢もガツガツ行っちゃっている感じは歪めない。
思い立ったが吉日!・・・今この時、集中して楽しんでやるのが一番だ。

できる時にやりたい事を想う存分!
こんな気持ちはこれまでもこれからもずっと変わらない。

冷静に淡々とやるよ(笑)


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紙の本が泣いている!~出版クライシス

  出版危機

 「あなたいま、自分の仕事をしていますか?」
ほとんどの人は、答えに詰まるのではないだろうか?胸を張って堂々と、「しています」と答える人は、きっと少ないと思う。無理もない。この日本は長い間、決まったレールの上を歩き、組織の中で懸命に働く事が、最も安定した人生で、それがひとつの「成功モデル」とされてきたのだから。仕事とは「引き受けるもの」から「自ら作り出すもの」へと変化させなければ生き残りは叶わない。                「あえてレールから外れる。逆転の仕事論」堀江貴文・著(双葉社)

 前回、仕事の話を書いたが、今回は引き続き叫びにも似た出版不況のクライシスな現場話を書く。
2月に入って、わたしの客先が3店も閉店した。いずれも街の単独の本屋さんである。

 一方、イオンモール(未来屋書店など)やイトーヨーカドー(くまざわ書店など)、CCCの統合するTSUTAYAや他系列の蔦屋書店など、大型店は順調に毎年のように拡大オープンさせている。それに比べ、数年前から毎月のように閉店作業をする店舗に出くわすのは、担当にとって本当に胸がえぐられるほど辛いものだ。

 最近は、よく名前を聞く文筆家や経済エコノミストなど、軒並み紙の本の出版をためらっているそうだ。毎年3冊前後書いていた作家であれば1冊が限界だと。理由は非常に単純で「とにかくマーケットが縮小し続けていて厳しいから!」らしい。

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以前の数字だが、2006年に雑誌、コミック、新書や文藝書、実用書などを合わせた紙の出版物の売上高の推計は年間2,5兆円だった。それが10年後の2016年には1,7兆円、本年度末の現在はなんと1,4兆円に減る見通しと。たった10年余りで、約半近くまでの減少。

 特にひどいのが雑誌類で、二桁台の落ち込み。どこの書店も雑誌コーナーの配分を否応なく減らし戦っている。今や雑誌はコンビニ等で、食品や他社メーカーの物とコラボなどして売っているから、おまけのない書店ではなかなか厳しく買わないよね。そりゃあ得な方へ流れるよ。

 それと気になるのは全国の図書館が、新刊のハードカバーや新刊の雑誌を出版直後にほとんど間を空けず入れている事だ。これは、利用者には本当に有難いシステムだけど、作家を食いつぶす仕組みだと作家連盟で話し合われ随分経つ。未だ手は打たれていない。

 もう一つ、紙の出版物が危機を大きく迎えた背景には、電子出版とスマホの超加速度的普及がある。通常仕事で電車に乗る事も多いが、周りを見渡しても大半がスマホをいじっている人ばかり、本を読んでいる人なんてほとんどいないのが現状。キンドルで電子本を買って読んいる人もいるかと思うが、これでは街の本屋さんが丁寧に1冊1冊と売ってもなかなか追っつかない、焼け石に水って具合。

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      思わず天を仰ぎたくなる・・・。(我が家で撮った夕暮れ)

まだ作家の立ち位置であれば電子書籍で売る選択肢もあるが、意外なほど紙の本にこだわっている作家も多いのが現実。私は一昨年、電子書籍で初めての著書を、ある出版社から出させてもらった。不思議なほど紙の本へのこだわりはなく、今の等身大の自分が書かせて貰える喜びで、いっぱいだった。だいたい無名の自分の書籍を出すときは、紙の本にこだわり過ぎて大量の在庫を抱えて生きていきたくはなかったし、いつも身軽に書ける状態をキープしておきたかったというのが本音だった。

 わたしはよくこんな風に考える。それは、「1万円節約するのなら、1万円生み出す努力をする」という感覚だ。自ら稼ぎを作るという観点で、無理や無駄は排除し、その上でよりクリエイティブな仕事を一生涯続けて行きたいと思う。インターネットもスマホも昔ながらの仕事を奪う破壊的テクノロジーかもしれない。でもそれにやられてばかりじゃあ面白い人生は送れっこない。使いこなしてなんぼのテクノロジーだから、単なる道具に戦々恐々としないで思いっきりやりたい事で稼ごうじゃないか!という事、なんとまあ、この鼻息の荒さよ(笑)

 映画もNETFIXにとって代わり、どんどん配給先が落ち込んでいるらしい。ビデオもアマゾンプライムビデオ全盛だし。買い物を簡便化して隙間を狙うアマゾンは恐るべし!結局、紙の書籍も、あるいは地上波による映像配信も、当時はそれしかなかったから利用され流行っただけ、新しいテクノロジーにどんどん市場が奪われて現場が変化せざるを得ないのが現状だろう。

 最近、再燃している人生100年時代で、わたしはまだ半分ちょい過ぎたところ。とにかく、今のテクノロジーの変化は存分に取り入れて、最大限にできる事で戦おうと思っている。

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正直、今の気持ちは「Do it all 」~全部やってみて!と言いたいところ。
 こんな時どうしようか?と悩む事は仕事であっても人間関係であってもずっと尽きないものよね。
だったら、どうするか?自分に何ができるか?私は今、絶対に諦めないで強風に乗り、世の中を渡って行けたらと願っている。変化は悪い事ばかりじゃないと思うから。

 というわけで、今回はちょっと熱く語っちゃった(笑)

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最良のビジネス文章記述と企画の立て方。

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            いつもお昼を食べる場所。(元パシフィックホテル;品川GOOS)

 私は今までビニール傘を何本買ってきただろう。そのくせ、たくさん買ったビニール傘の、ただの1本にも思い出がない。何回か使って壊れたら捨てる。いつのまにか、私の中で傘は壊れやすく捨てる物と言う意識になっていた。ビニール傘を買わないと決めると、外出時に何度も空を見上げる。 ~中略~ 季節を身近に感じる。これが女のたしなみの正体なのではなかろうか。
                              「もう、ビニール傘は買わない。
暮しと自分を変える60の習慣」 大平一枝 著 (平凡社)

 最近、やめたというか始めた事のひとつに、「出汁をとる」というのがある。この習慣を自分の家事に取り入れた代わりに、粉末や顆粒の粉出汁を使わなくなったのだ。

 10月に入ってやたらと雨が降るせいか、頑張って仕事をして帰ってきた時など、こういったうすら寒い日々には疲れもMaxになるため、体を労わる出汁を、温めて飲む事が習慣になってきた。なんとも滋味深いやさしい出汁の味に身も心も癒されてしまう。

 この出汁は前の晩寝る前に日高昆布をハサミでカットし、麦茶のポットに入れて水出ししたもの。煮干しが好きな夫のために頭をとった煮干しも少しだけ入れて作っておく。後はできた出汁を使ったお味噌汁や炊き込みご飯、煮物、和風ドレッシングなど、他のメニュー作りにも使いまわし重宝している。

 とにかく仕事の忙しさにかまけていても、出汁をとっておく、と言う行動が、わたしの家事魂を支えているようなものだとつくづく感じている次第、しかも塩分調整にも欠かせない。さてこの10月は、しばらくの間ビジネス関連の記事を再考してきた。引き続いて今回もビジネスの文章のキモとは?企画(アイデア)の立て方?などのちょっとした事務作業のコツという観点で記してみよう。きっと企画も、出汁を使った料理のようなものだもの。

    出汁
         出汁の芳醇な香りに癒される。

まず、ビジネスにおける作法だが、仕事における文章は「正確で簡潔」でなければならない。意外だが、小説などの文章でも実は同じように「正確さと簡潔性」が要求されるところもある。当然だが、文章というのは読む人に理解されなければならない。正確でなければ情報や意図は伝わらず理解されないし、簡潔であればあるほどその精度は増す。

 文章の世界は極めてシンプル・イズ・ベストなんだな~と思う。SNSの流行りで、簡単に短文を綴って、写真と一緒に添付し投稿する。そうすることで、すべて自分の思い描いたショットとなっているか、そしてそのショットの意味を端的に表す文章となり伝わっているか?など、たとえ遊びの要素の強いSNSの文でも躊躇し考えてしまうことも多々ある。それがビジネス文章となると、ますます幾重にも要求される事柄や相手に対する配慮なども手伝って、それはそれは非常に難しく感じるこの頃だ。

 常に気をつけたい点は、「正確さ」を旨とし、だらだら書かない、無駄な説明・表現を削ぎ落す、それでも読む側にきちんと意図が伝わる、そんな文章を心がけるということ。狙いは一言で表すと、シンプル一筋ってところ。また、ビジネス文章では、物語性が少ない分だけ、データの「正確さ・簡潔さ」が求められるもの。そもそも自分が何を伝えようとしているのか理解できていないなんてことはが意外と多い。そこで考えたのが、ビジネスや小説の文章としてまず、うまい文章や華麗な文章に品のあるなどを気にするより、常に正確で簡潔な文章をベースにするという事。まさにわたしの基本形としてだが。

 続いて企画(アイデア)の立て方だが、頻繁にビジネス雑誌に目を通していると、たいがいのビジネスマンのお悩みナンバーワンに君臨しているのが「自分には企画力がない・不足している」といった類のものだ。企画力の基本前提となるのは、「アイデア」だ。商品開発、宣伝、マーケティングなどアイデアの無い人にはまったく歯が立たない、というか不可能な世界といえる。

   企画

アイデアって、ふっとした時に浮かんでくるもんじゃないかな?・・・。
 まず、会議で顔を突き合わせただけでは、良いアイデアや企画を立てられることはまず皆無だし。まあこういうとき、わたしが良くやるアイデアの立て方は、1つの企画に対して2つ以上のアイテムで組み合わせるというやり方だ。

 このブログも最低3~4つのアイテムで構成して書いている。例えば今回であれば、出汁の癒し効果×ビジネス文章と小説の文章は似てる×企画の立て方×消耗品のビニール傘を辞めるのが女のたしなみ-と4つのアイテムで組み合わせたうえで、題材にストーリー性を持たせるという具合。

 このぐらいの分量がなければ、ブログの厚みも出ないし、自分の目指すストーリーが際立ったエッセイにはなっていかないと思うのだ。その情報やネタは様々な「組み合わせ」から成り立っているが、とにかく情報には敏感になっていなければいけないし、自分の体験や知識を大切にし、2次経験としての大量の本や雑誌・新聞などにも目を通している。

 そこでわかることは、思い通りの企画を立てるにはまずアイデアを産む発想力を鍛える事であって、偏在する膨大な記憶(シナプス)を上手に結び付けて、適したイメージを意識の表面に浮かびあがらせることが必要ということ。そういった力は筋肉と同じで鍛え続けないといけないし、たるむと退化するもの。わたしは、直観も同じ原理で、果てしない思考の延長上でしか機能しないものかも、とも思う。

    脳神経図

そんなこんなでアイデアの海に遊ぶやり方は、「アイテムを無数に持つ」「組み合わせる」という技だと考えている。そこから企画を立てていくのが王道ということになるだろう。

 いよいよ新しい?政治が動きだす。今はまさにここ政界が一番、正確で簡潔な表現とパッと目の覚めるようなアイデアの立案が必要な場所。
 さて、わたしも新たな気持ちでスタートしよっと。変化の波にはタイミング良く乗らなきゃ損だしね(笑)

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本屋はストーリーを掘り起こす場所


    書店コーナー
      最近の本屋の一画には、怪しげな雰囲気のコーナーが・・・。きっと何かあると思わせる空間づくり。

 『歩く×書く=考える
 私たちは何のために旅にでるのでしょう。以前、「散歩は旅で、旅は散歩」と書いたような・・・。もしそうであるなら、やっぱり日常から離れて考え事をしたり、リラックスしたりするためなのかな。最近では、地方での楽しみは景色とご飯。地元名産品が売れない!と、いう声も聞こえてくるけど。                                                                   「散歩の達人」 より

 今回のテーマはずばり!本屋だ。わたしの本業である出版営業と常に深く関わっている書店のトレンドなど、最近ちょっと気付いたことを記事に起こしてみたい。

 近頃はごく身近な地元の本屋さんをみても、だいたいはチェーンでの出店が多くなっているはず。独立出店はめっきり減っているように見える。しかし実はここ数年、少し事情が違ってきた。個人営業の「小さな街の本屋」なる新書店ができてきており、よく見るとそのほとんどは、何でも揃う店じゃなくて専門書籍を扱う趣味の思考が強い店舗ばかりが目立つのだ。

    カストリ書房
             カストリ書房では遊廓を取り上げた文芸作品の朗読イベント『遊廓を聴く』も行っていた。

 まず最も異色な店舗と言えるのは、2016年9月に満を持して東京の三ノ輪、あの遊郭吉原の地にオープンした「遊郭に関する書籍と復刻」というテーマを持つ小さな書店、「カストリ書房」だ。店主の渡辺氏は、日本中の遊郭跡を旅してきた方である。

 この店主、「興味があって全国の遊郭を回ってきたが、建物の取り壊しがどんどん進み、調査が追い付かない。それであれば、文献を提供するのが一番良い」と考えたらしい。出版も手掛け、その復刻版では数々の書店への卸しが叶い、想定していた売り上げの約10倍は捌けたそうだ。
 なぁ~るほど。なんだか新しい発想だな?と思った。

 興味のある事柄を徹底的に集めて、自分で売ってしまおう!という簡単なコンセプト。でも従来の業界のしがらみである出版物の返品制度や流通の特殊さがネックになるのでは?と、ついつい餅は餅屋ならではの心配をしてしまうほど・・・。

 そこで調べてみたら、このネット時代でもリアル書店を持つことは意外と簡単だと分かった。
現在、じわじわと人気が出てきている、小さい書店をやる方法の講座「本屋入門~あしたから本屋さん~」を開催している竹田氏によると、最近では棚オーナーのような制度を設けている店もあり、やはり専門書で売れる本を選書して直売で売る、という形に人気が出てきているという。

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バーゲンブック販売の「八木書店」(左)と、本との幸せな時間を提供する「往来堂書店」(右) 

 これに関して2つ、本関連の新しい業態を紹介する。
 一つ目は、「フリーランスの書店員」??これって何だろう!と思ったのだが、まだまだほとんど知られていない。本の思いを代弁する仕事として自分の方法で棚づくりそのものを売る、という仕事だ。

 いうなれば、本屋のコンプレックスデザイナーって感じ。これは、書店&カフェのコラボスタイルが出てきた頃から、だんだん少しずつ仕事として成り立ってきたようである。ここで一つ豆知識。小さ目の店舗でも大体棚の書籍点数は2万アイテムぐらいだろうか。本屋は商売の中では最も品数の多い業種なのだが、その棚でどう展開するか、活動をアレンジするのが腕の見せ所。

 二つ目は、読書空間をデザインする仕事。最近とみに、図書館やホテル、カフェ・銀行、etc・・・渋谷を筆頭に様々な街中で本を読むスペースの多くあることに気付くのだが、これは、本の事を知り尽くしたデザイナーが手掛ける空間だそう。椅子、照明、壁紙、匂いなど取り巻く空間のプロデュースをする仕事である。これはもう本ひとつで、いくらでも仕事を創出できそうな勢い。こういったクリエイター達を巷では本の挑戦者と呼んでいるようだ。

 一方、大手のチェーン店が手掛けるデザイン店舗も、かなり前から魅力的になってきている。少し店舗をあげてみると・・・あゆみブックス(文禄堂・荻窪・国分寺店)、有隣堂(STORY STORY・新宿・町田店)、くまざわ書店(AKCDEMIA・つくい・橋本店)、オリオン書房(PAPER WALL・立川・国立店)、蔦屋書店旗艦店(代官山・銀座SIX・京都岡崎店)など、まだまだ、たくさん!注目株が目白押しである。

 こういったデザイン書店は、カフェと併設・コラボして新たな情報の発信源となっている。また、個性的に”ならでは感”を打ち出して雰囲気を醸し出し、目新しい書籍との出会いも演出されており何だか嬉しい。中には、建物や内装もびっくりするようなデザイナーや建築家の手がけた店舗もあり、本屋が一つの芸術作品となっている。

おまけに、「エア書店」という業種もあるそう。エアに関しては商売になっているのかどうか検証が必要かな・・・。

エコット熊谷籠原店くまざわ書店
BOOKプラザ文華堂かもめブックス
  街には新書店がいつの間にか増えている。

というわたしも、出版社社員として書籍の営業をし、家では文章を書いたり、選書も手掛ける生業もやっている・・・まさに活字まみれの日々。1か月間に訪問する店舗はだいたい80店舗あまり。その品揃えや面陳、棚の補充、フェアの提案~設営、イベントの開催や自社コーナーの撮影などに追われ超多忙だが、大好きな本に囲まれちっとも辛く感じない!?(笑)楽しい日々である。

 今回はまったく触れていないが、「中古本・古書・図書館・まんが喫茶」など本を取り巻くネタはまだまだ尽きない。電子書籍も絡んでどうなるか興味津々、紙の本は言わずもがな・・・。

「あった~!」と探していた本が見つかった時の嬉しさは何物にも代えがたい。もう、本って魅力的すぎる。

 本を読むと、ツボ押しをされた時みたいで今まで眠っていた部分が刺激され、思わぬチャンスが生まれる。言い換えればストーリーの産出とでも言うか。身近にあったら行くしかないよね。

そうそう、今、小さな本屋と旅のコラボを企画中。
新コンセプトの「本と旅ブログ」もお楽しみに~!

                      猫の本屋、神保町にゃんこ堂にゃんこ堂

場面に合った話し方とは?

麦畑
      自宅近所シェア農園内の麦畑。時々キジも散歩している(笑)

「朝のコーヒー」 から、気持ちいい1日を。
 朝は、一杯のコーヒーを淹れるところから始まります。新鮮なお湯を沸かし、豆を挽いて香りを楽しみ、フィルターをセットして、豆を平らにならす。そして、ポットから、静かにゆっくりとお湯を落とす。ていねいにおいしく淹れたコーヒーから始まる朝は、気持ちがいいものです。
                                           「好きなものとシンプルに暮らすこと」奥中 尚美・著(マイナビ出版)より

本題の前にちょっとブレイク。5月は、家の中をキレイにすることにずいぶんと時間とお金を費やした。わたしの考える好きな物を愛でながら、リラックス感の際立ったスタイルに変えることを試みていたのだ。

 生活スペース兼仕事場になっているダイニング(キッチン)はそれはもう、わたしのコレクションや本などが適度に置かれていて、ブルーの絨毯や好きな味のコーヒーがいつでも飲める、そんな一番好きな場所。執筆などの長い時間を過すための様々な工夫をしてきた。部屋の色・香り・インテリア等、いつも使う好きな物しかないシンプルな空間で、狭いスペースでも不便さはまったくない。反って快適だ。

 小さな庭に通じるテラスも新しいすだれを2枚と、軒下に夏野菜を4種にバラを含む花を4種植え、数は少ないがそれで手もかけやすく、季節の満足感が味わえるよう毎週手を尽くしてきた。

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                   深いブルーとネイビーの中間色は大人的。 

いよいよ5月最終週は、ずっといつかやろうと思っていたこと-”壁の装飾”。これは昔、新築の一戸建てを購入した時に、勢いで買った高価なカーテンの柄を思い出してのこと。リビングに作り付けた履き出し窓2枚、出窓2枚とレース。後で気が付いたが、あのウイリアム・モリスのモノだった。シンプルな淡いピンク一色のペイスリー柄で、花や樹木や鳥が描かれていた。一目で気に入ってしまい即決したオーダーカーテンだった。

 今回、そのウイリアム・モリスの壁紙を3種購入した。ピンポイントで使って、壁を森の入口みたいにしたい!と密かにセルフリフォームを計画中。忙しさにかまけ過ぎの仕事モードを切り替えるのに、葉っぱや花・鳥の模様が丁度目に映えて森林浴するみたいな気分が味わえる柄。ただ、モリスの持つ独特の雰囲気が部屋を重くしないような工夫が大事かも。こうして我が家は、ますますリゾート化していってるんだな~とほくそ笑んでいる。

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                    気に入っているスワロフスキーのペンとチタンウオッチ。

 さて本題の「話し方」のことだが、わたしは普段から営業職(出版関係)なので自分のみならず他人の話し方には、それ相応の気づかいや接客を良くも悪くも強く感じながら対応するのだが、意外なくらい一番気になるのが話し方の「速度」だ。「早口になっていませんか?」と自問自答するように仕事の前には特に注意している。

 この「速度」によって、相手の心にまで伝えたい事がきちんと伝わるか?ある程度決まってしまいがち。話すスピードが早すぎると、せかせかした印象だけでなく相手の神経を過敏に使わせてしまうし、何となく信用できない感じがするもの。例えば、速記のように、聞き逃さないよう聞きとろうとすると、疲れてしまい途中でもういいや!とついつい思ってしまい、あまり良い話の場にならなかったりする。

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                     最近買った動物柄のマグ。

 では、途中で放棄されないその場に合った話し方とは?と考えてみると、まず、一呼吸おき相手の心に届くようにという気持ちをこめながら、一言・一句、語尾までしっかりと話すように日ごろから意識をしておくことがポイント。さらにもう一つ、重要なのが、「聞き上手」なやりとりの心がけ。話をすることは誰かに何かを伝えることなのだから、ひとりよがりにならないよう相手の考えや想いを引き出せる話し方も非常に重要になってくる。

 自分の事ばかり話してしまう癖は、相手の情報量などが少なくて間が持たないため、自衛本能がそういう行動にさせるもの。営業現場では割と多く目撃する局面だが、QAの事前準備が乏しい証拠。待ち時間に聞いていて残念なのが、自社の書籍の紹介を延々するタイプの人が多いこと。なんで、もっと売り場のことや、店の状況を聞こうとしないのかな??といつも不思議に感じる。

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 アピールばっかりじゃね、相手の話を上手く引き出してわずかの時間でも情報を共有できた!という充実感とともに、その場がしっとりと紫陽花みたいなつつましやかな感じがあれば理想かしら・・・と月末週もこんなことに気を付けながら、もうひと踏ん張りっ行こうっと!

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今日はインプット日!

 お台場
   ヒルトンの庭園から見たレインボーブリッジ。

 これまで抽象的な概念として見られていた「意志」についての考え方を根本的に変え、実際の「行動」に大きな影響を与え、目標を持つすべての人が確実に潜在能力を引き出すには、
 ◉ 「望む力」をつくりだす
 ◉ 「割引率」が10年後の成功を決める
 ◉ 「他人の欲求」が自分に感染する

                      「スタンフォードの自分を変える教室」 ケリー・マクゴニガル著(大和書房)より

 2月2日、ヒルトン東京お台場で開催された、「Sansan Innovation  Project 2017
  働き方進化論 」 というビジネスイベントに参加してきた。つくづく、時代が変わったなぁと思うことは、多くのビジネスマンが各セミナールームで、揃ってスマホやタブレットを使い情報収集していたことだ。

 一番驚いたのは、私の隣のにいた男性が基調講演の間中、
リアルタイムでタブレットで写真を撮りながら文章を打ち込んでいたことだ。何となく、編集画面が見える。どうやら、私設ブログの更新をしているようだ。他会場の企業ブースでも現場取材をする人がとても多く、ソファなどの休憩所でも、執筆をする姿をたくさん見かけた。ほとんどが社内WEBに投稿しているみたい。

 今や、現場で取材するのは報道だけじゃないことがはっきりとわかる。セミナーの最中でも居眠りしている人など見かけないし、真剣に講義に聴き入っている。すべてが無料のビジネスショーでも、吸収できる情報はすべて持って帰るぞっとすごい勢いだ。良い意味、SNS拡散部隊の様にも見える。(笑)

タイトル自由の女神tokio

さて、とても楽しみにしていたケリー・マクゴニガル女史の「働き方を変える最強のマインドセット~ストレスを仕事に生かす方法」は、45分という短い時間の中でいかに人間がストレスに弱いのか?またストレスに支配されているのか?を3年間スタンフォード大の学生たちと実験・研究してきた集大成として惜しみなく披露してくれた。

 なぜ、惜しみなくなのか?と言えば、時間ぎりぎりまでストレスに勝つ方法やマインドセットするための方法など、多面的に工夫して訴え続け、ほとんど45分間あらゆる成果を吐き出そうと講義を続けてくれた姿勢に心打たれたためだ。聴く方も皆必死、さすがに来場者が多く、この講演自体はライブビューイングで別会場でも中継されていたが、音声は録音禁止だったし動画も撮ることはできない。ただし写真はОKだった。


 今、働き方を問うセミナーや書籍がものすごい勢いで出版されている。今回、セミナーの中でもマイクロソフトの
CEO平野氏曰く、「こういう時代だからこそアナログに注目して、個人ができる事柄や改善できる事柄のデータを徹底的に抽出しデータ検証することから始め社内改革を5年あまりやってきた結果、現在、電通のような過剰労働はほとんど姿を消し、リモートワーク(在宅作業)も取り入れることができ労働環境がかなり改善した 」 という。企業が真剣に働き方を考えていかなければならない時代になったとつくづく思わざる負えない機会だった。

MS都会の果実

一昨年、「20代から50代の女性へ 一生、働き続けよう 意識の変革と夢の実現」という本を書き下ろした。編集者は「一生!」というこの感覚が良いと。また勢いのある具体例をたくさん入れて、思う存分、楽しんで執筆してください!と背中を押して頂き、16000文字・価格400円前後の電子出版で発売した。

本当に楽しみながらの取材ができ、女性の働き方に関しての
以前からの研究内容を、それこそ思う存分入れて書き上げた。紙の書籍にこだわらず、またチャンスがあれば、違う角度から挑戦したい!と願っている。こういった感覚が多分、新しい働き方ではないか?と自負している。

 
早くから電子出版の可能性に着目していた著名人、村上龍氏や勝間和代氏、それにイケダハヤト氏等は、現在でもタイムラグを持ちたくない著作を電子出版から試し打ちのように出している。しかも価格もほぼ半分。勝間さんは100円の著作も出しているし、イケダ氏も70000文字クラスの作品でも800円前後で出版している。時代の変化を自分で感じ、どんどん取り入れている人はみな、輝いているな、と実感する。

   プレミアムグッズ
    ビジネスショーのノベルティ ー ひざ掛け、布バッグ、スマホスタンドなど色々貰った。

仕事だけが生き甲斐とは思わないし、やりがいのすべてでもない。しかし、力の限り仕事で頑張った記憶は決して無駄にはならないし、人生の中でもキラリと輝く時間になるのではないか?と感じているところだ・・・。
ところで、セミナー会場でブログを書いていた男性のパッドの中が、横からチラっと、「今日は、インプット日!」って打っていたのが
見えちゃった。
 よし!今回のブログのタイトルに貰おうと拝借した。(笑)

                                           サンサン
                                                                                                                       

★2024年1月27日更新 知的好奇心は新聞と本で満たそう。

知的好奇心③
 H-IIAロケット、防衛省の通信衛星「きらめき2号」の打ち上げに成功。[2017/01/24]

 自分の感情をニュートラルな位置に毎日持ってくるようにしないと、感じられるものも、感じられなくなってしまう。気持ちに余裕がないと、見えないものを想像することができない。「感じる力」が麻痺してしまうことがすごく怖くて、それを維持することで一杯でした。
                                                       仕事人エッセイより  赤江珠緒(フリーアナウンサー)の言葉

ちょっと前のブログで、「勉強をし続けられる人」になりたい!と結んだことで、頭のなかはいつも実行しなければなあ・・・っとの考えが巡っている。

 言ったことは、やらなければ!という義務感ではない。やっぱり「やりたい」ものだからだし、今のわたしが「熱狂」できる事柄は、まぎれもなく文章を書き綴ることだからだ。

 まあ、よく考えてみれば、大好きな執筆作業も、当然仕事としてやっているものなので、そこには厳然とした締め切りがあり、何がなんでも書かなければならない仕事環境で自分を追い込む、ある意味幸せな勉強をし続けるという状況にはあるのだが。

        知的好奇心①
         やりたいことに焦点を当てることが大事。

「行き詰まりを突破する」~簡単に言うとそういった意味のブレイクスルーという言葉がある。科学的知識が飛躍的に発展したり雲間から太陽が出現するような、そんな意味がある希望の言葉だ。

割と、しょっちゅう、題材に行き詰ったりしていて、そういった頭が煮詰まった時に、どうやって、ブレイクスルーしようかなあ??と良く思うことがある。

 そこで考えてみたのだが、勉強するということは、状況を打開してくれる材料となる知識を得ることであり、その知識の何を、どういう組み合わせて、どう自分にフィットさせていくか?を考えないと、ブレイクスルーは起きにくいだろう。

 だから学生的方法ではない大人の勉強スタイルとして、身に付きやすくストレスの少ないやり方で、しかも効率的に学びたいものだ。プロセスにすると次のようになる。

◉ 自分に合った勉強スタイル→持続する→身につくブレイクスルー とこんな感じだ。

 どうもできないことばかりに気を取られて、今まで何度も中断してきた英会話などは、やはり、仕事などで必然性が生まれなければ、全くやる気もしない。

 観光程度で海外へ行っても、単語を並べることでやり過ごしてしまえるし、ぶっつけ本番の緊張感を伴う旅もまた楽しいもので、身を入れてやる気が起らない。

 昔、アメリカのレストランで、英会話の本を元に食事のコースを2人分頼んだはずだったが、どうみてもメインだけが3人分出てきた!なんて苦い経験もしてきた(とほほ~)。
やっぱり英語ができなくちゃ!っと帰国後は意気込んでみるが、またすぐに撃沈・・・となってしまう。

     知的好奇心②
自分の頭で考えて、自分の意志で、自分に必要な勉強は何か❓を考察する。やはり、こうしたことが学業終了以降の大人には断然必要だと感じる。

 当面のライバルがいるわけでもないし、他に何の縛りもないわけだから、「何もやらない」という選択もできるのだが、期限をつけて大学課程でもう一度勉強し直す、なんてことも可能だ。

 自分の強みは何か❓を見極めて、仕事の幅を広げ人生を豊かにしていくのも、すべて勉強次第。勉強に取り組むスタイルは生き方の姿勢に通じていくものだろう。

 そこで、私は何を使ってどんなスタイルで勉強に取り組んでいこうか?と自分自身に問い直してみた。何処かで誰かの講義を聴く時間はあまり取れないが、まあそれも、ごくたまに聴ければそれで十分で、まず身近な新聞からの極力加工されていない一次情報を、しっかりと毎日頭に入れていくことにした。

        水滴
            瑞々しい感性が時代を開く。

ちょうど、「僕らがやっている最強の読み方」という新刊のなかで池上彰氏×佐藤優氏が、新聞・書籍・ネットなどからの情報をどうやって有効に取り込むのが良いか?という秘訣を、惜しげもなく披露してくれているのでこれをやってみる。まさに今の自分にピッタリの内容だ。

 まずは最低限、自分の読んでいる新聞の元の思想やニュース源がなんであるか?ということをしっかりと捉えておかないといけない。
新聞はWebを併用して1紙5分でざっと読む。雑誌は週刊誌中心でOK。ネットは使いやすいお気に入りサイトを選りすぐる。

 ◉ 世の中で起きていることを「知る」には新聞で。
 ◉ 世の中で起きていることを「理解」するには本で。


 結局、身近な新聞各紙で勉強する!と簡単な方法に落ち着いた。、知的好奇心を揺さぶる知識は自分を守るためのツールであると同時に、心が喜ぶ栄養だろう。
 さ~て、今年は、手始めにまず、新聞の4コマ漫画を忘れずに読もうっと!(笑)


◉ 本ブログで総読者数5000名を超えさせて頂きました。
いつも、読んで頂き、本当に感謝しております。
キラッと光るブログ作成がしたい!とこの18か月日々、
粘って書いてきました。さらに、今後は切り口を変えて、
読み応えのあるモノにしてまいります!
ありがとうございました。
2017・1・27 みーこ

                         好奇心 4コマ漫画


二刀流のすすめ。

    二刀流

 「二刀流には3つの意味がある」
① He yses two-swords (文字どうり、彼は二刀流だ Swords=刀)
② I like both sneets and alcoholic drinks (私は甘い物も酒も両方好きです)
③ He is bisexual (男も女も、また両刀使い)

                                                                           2017,1,21付け「東スポ」の記事より

 わたしは、スポーツ新聞やスポーツ雑誌が大好きで、毎週のように図書館で必ずまとめて目を通すようにしている。特に、スポーツ新聞が好きなのは、世間の情報がもうこれでもか!というぐらい誌面に盛り込まれていて、読む者をグイグイと引き込んでゆく勢いに溢れているからだ。

 スポーツ系新聞・雑誌は、こんなこと書いていいの?と言わんばかりの世間のえせわな話や裏社会の猥雑な部分の記事まで、また政治・経済・教育なども見出しでざっと見やすく書かれているのが便利で好きな部分。わたしの気持ちとしては、コミックを読むのとほぼ同じ位置づけかな?

 まあ、たまに使う新幹線で、駅弁やビールに車内で300円のコーヒーといっしょにスポーツ紙を買う・・・こんな大阪出張&研修に行く途中の時間が本当は一番楽しい。ところが、昨年も観光で良く飛行機に乗ったが、なぜか成田でスポーツ紙を読もうとは思わない。やはりこういう時の気分は、短編小説や旅のガイドってところかな。

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 昨年はシーズン末、日ハムと広島カープの日本一を狙う戦いが連日繰り広げられていたが、スポーツ紙の一面では、個人としてはほぼ、大谷翔平選手の「二刀流」という3文字が躍っていたことを思い出した。二刀流の意味をいまさら、事細かに説明することもないが、「両手に剣を構える剣術」のことで、あの宮本武蔵の剣法だ。
 では、大谷選手の何が二刀流なのだろう?野球に疎いわたしは、雑誌ナンバーで大谷選手特集を読み込んでみたところ、要するに、打つ・投げるの両方がずば抜けているということだと。

 昨年は二刀流も順調に進化を遂げて、投手としては163k越える速球をこなし、何と22本の本塁打を飛ばした。球界のうるさ型をもメロメロにして、「日本の宝」との異名まで我が物にする。敵も味方も米大リーグをも、プロ野球ファンでなくても「スゲェ~」と思わず言ってしまうこんな人が他にいたであろうか?大谷選手は今のところ、誰にも似ていない前人未到の領域に、あのあどけない笑顔を振りまきながら踏み込んでいる・・・と、ナンバーの記事では結ばれていた。

 ふ~ん、やっぱりすごいんだな(今更~)。きっと彼の瞳の先は大リーグだ。日本一、МVP、最速記録更新、とどんどん自分の見える景色が変わってきて、今までの景色がみるみる色あせ、もうその先しか見えない、海を越えて遠くに行くしか自分の道は見えなくなっている。まわりの人からは、羨ましいけどどこか寂しい印象がつきまとって見える。彼のこうした活躍を国内ではあとどのくらい見られるのだろうか。・・・今年もまた新たなシーズンが始まる。

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                先日撮った温室のカトレア。

 さて新たな年の始まり、この2週間はライターとして、これから書くジャンルの内容に大いに悩んでいた。 なぜなら、「書籍のレビューを書く」というやりやたかった分野はすでに始まっていて、そこは結構小さな戦争状態でもあるのだが、バランスをとるためにもっと別の新しいジャンルにも挑戦したい!とムクムクと意欲の塊が疼き、高揚してきていた。そろそろハードルを上げてもいいだろう!

 意外なくらい仕事のオファーは多く、昨年からかなりの案件を生意気にも断ってきたが、どうしようかな?と思える仕事が急浮上してきたのが先週。一つが、ライフスタイル全般の記事の編集者、もう一つがスポーツ関係の記事やエッセイの執筆だ。もう迷ってしまい、数日棚上げ状態で外仕事に出ていた。さすがに3つも掛け持ちできるほどの力量も創作能力も持ち合わせないが、これらのお誘いは、応募資料に紹介しているこのブログに目を通して頂いた結果なので、ある程度のレベルは越えていると感じている。

 ここは、しっかりと自己分析をして、スポーツ関連の記事やエッセイを独自の視点で書き下ろして行こうと決め、とあるメディア出版のお誘いを引き受けることに決めた。二刀流というほどでもないが、同時にいくつもの仕事をこなしていける間は全力で受けて立とうと肚が決まった。
※なお、わたしは1つの技術で2つの方法を駆使するのが「二刀流」、複数の技術を掛け持ちするのが「複線思考」と定義付けている。同時にできることがあれば、どんどんやっていくことでバランスが保てると考えるから、二刀流を勧めているわけだ。

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                温室での色とりどりのポインセチア。

 わたしは退職までまだ10年以上あるが、そろそろ年齢的にも動から静へという仕事のシフトチェンジを見据え、少しずつ進めて行けたらと考えている。書けるジャンルが増えていくことで、文体にも磨きをかけて行けるところが嬉しいし、夢もささやかだがあるので、そこに近づきたいと思うのである。まあ、編集者とのやりとりに苦心すると思うと憂鬱だが、書き手は編集者を乗り越えなければならない。プロの編集者ほど大変な仕事はないなとも思うし、そう実感しているから。

 毎日2~3個の憂鬱を抱えながらも、それを乗り越えたり達成したりして、今年は”大胆に勝負”すると決めた年初。先週末からの新しい分野の執筆に、ワクワクと憂鬱が入り混じった気分でいる。少しでも早く本業との二刀流をベースに乗せ、自分のペースを見出すために、月末までの数日間しっかりと情報収集をして執筆を始めたいと思う。体力勝負だから、お肉食べなくちゃね(笑)。

                                               カープ

My 都民ファースト!

06
 写真撮影OKの基調講演。約1000名の参加者で熱気ムンムン。

小池百合子さんに聞く
 好きな色(紺・紫)、好きな食べ物(蕎麦)
 睡眠は平均的にとっている、化粧時間は5分
 現在、犬を飼っている。趣味(物事を考えること)
 今後の結婚の予定は?(ない!)

 12月3日朝8時30分から1日、11月最終週に事前申し込みをしておいた”日経Woman EXPO Tokyo 2016” に出向いた。予約セッションは3つ、東京ミッドタウンにて女性の熱気ムンムンのイベントで英気を養った1日だ。

26小池ウーマン
 東京ミッドタウン入口とその会場内。

 
11月は夫の病気の対応に忙殺され、自分の予定は仕事以外ほぼ変更を余儀なくされ、うっかりセミナーの案内のメールも確認しないで、やり過ごすところだった。日経 WomanEXPOは、今の働く女性のサポートになるような、情報や旅、金融・美容、健康・育児、介護・食の安全など、諸々様々な角度から学習できるイベントだ。東京・大阪・福岡の3都市で開催されている。

 無料(有料もあり)のセミナーが約30項目、協賛出展社も約30社、出展ブースを周り
1日中セミナーを受けることができる。(セミナーは事前登録で)新製品の試食や試飲、楽器のプレ演奏に参加したり、プロのフォト撮影や占いなど、様々なアクションプランをどんどん体験できる。食の安全ではオーガニックのお米の生産から販売までの仕組みを聞いたり、旅のブースでは女性に人気の九州離島旅のプランを、フリーアナウンサーの平井理央さんとモデルの はなさんのトークで聞く。他にも女優・広末りょう子さん、株で人気の桐谷さんなど大変な混雑のセミナーが多く、各局で良く見るフリーアナウンサーが多数、マイク片手にセミナーの司会をしている。

 このイベントは年2回開催されているが、今回もすごく参加者が多く、どこも行列。事前申し込みは必須。セミナーも3つ応募したが、ギリギリセーフ。何事も早く気がついて行動しないと、残念な結果になってしまう。このEXPOは、ほぼ無料のイベントなので、ネットでの事前登録さえしっかりとしておけば参加は楽々。
今回の目玉は朝1番の東京都知事 小池百合子氏の基調講演だ。最初からワクワクしながらスタートした。来年には、都議会議員選挙も控えている。
 まずは
ともかく、知事の気持ちを伺っておこうと思いたったのだ。

      47
       イベント会場のセミナールーム。

さて、小池百合子氏の講演は、40分という短い時間の中で、いつもの都政の話、オリンピックや豊洲移転問題等の話はさておき、
どちらかというとご自身の生き様を中心にインタビュー形式で進行された。現在都庁に勤める女性の職員は全体の3割強!と以外に多い。その職員達と部署別に2〜3週間に1回、女子会をランチでやっているという。奇譚のない女性の意見や相談を聴いているそうだ。男子会も検討中とのこと(笑)。

 講演では,受講参加者が女性のみということで、飾ることなく言いたいことが言えると語っていた。スマートでありながらも、ピシッとポイントを外さずに語る姿はまあ、かっこいいの一言。基本のポリシーは、「常にポジティブ・シンキングで飛び込む!・飛び降りる!」ということ、物事にあまり躊躇しない性格とストレスフリーな考え方で、今まで乗り切って来たのだ、と語る。本当に疲れて倒れたら、「小池!よくぞ、頑張ったな!」っと言って貰えれば本望だとも。「今は何より都民ファーストで、第一に東京の整備をすることです」と主張する。

 女性リーダーの多いEXPOならでは、都知事も、「皆さん、やりたいことは思う存分やりましょう!私と一緒に飛び込もう!飛び降りよう!だいたいどんなことも、できるよ。」とエールを送って励ましてくれた。ご自身の結婚観の話では、仕事が面白すぎて離婚するはめになった。もう結婚はしない。でもひとつだけ残念なことは、子どもを作らなかったことだとも語る。意外と普通感覚なんだな、とも感じた。

      15
      ミッドタウン内、ショップのクリスマスの展示。大人っぽくてかっこいい。

いつも着ているスーツはオーダーで、オンリーワンの着こなしを目指している、それとオーダーは意外と安いとも。紫のジャケットとストールが素敵だった。「女性リーダーの時代、女性が活躍する東京」のシンボルでキュートな印象。
 現在63歳。 ああ、こういう歳のとり方もあるんだな、と。いい参考になった講演だった。

                  都民ファースト



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