品川プリンスホテルの大ステンドグラスとクリスマスツリー。
蒸し暑いマレーシアの屋台での冷えたタイガービールや、オリエント急行でのシャンパン。スペイン巡礼旅でのワイン。旅の途中で飲んだ忘れられない1杯。
「みんなの旅ごはん日記」より 異国の忘れられない一皿(翔泳社発行)
仏教徒の多い日本でもクリスマスシーズンになると、街はクリスマスカラーで埋め尽くされる。その中でもあの葉っぱだけのポインセチアが一番クリスマスらしい植物なんだろうなと感じる。昨今ではハロウィンが終わったとたん、花屋の店頭にはポインセチアが並び始める。
ポインセチアはマダガスカルの国花だと最近知った。中南米じゃない。やっぱりあの緑と赤と土の色がクリスマスシーズンをそれらしく彩るという事で、いち早く西洋文化に取り入れられたんだそう。
花言葉は「聖なる願い」とか「私の心は燃えている」とか・・・。 まあ、花言葉って勝手に決めることが出来るらしいのよ。わたしも自分らしいポインセチアの花言葉を考えてみた。「若き日の遠き情熱を忘れない」と。
この花言葉は毎年、わたしが冬至の日に出すクリスマスカードに託している。音大の親友が厳しい病気に見舞われた時、同級生たち皆で、動けなくても、遠く離れていても、皆を思い出して元気になって!とクリスマスカードを贈った事があった。
それからもう30年、毎年クリスマスカードを贈る習慣がついている。12月に入ると文房具コーナーのクリスマスカードを眺めては、今年はどんなのにしようかな?っと。大切な高校や音大時代の親友に愛情たっぷりに贈る。それはそれはもう、ありったけの気持ちを注げるだけ注いでね。(笑)
こういうのは、双方向じゃなくってあげたい人に贈って、新しい年を迎えるまでのささやかな癒しというか友情のつなぎだと思っていて、返してくれなくても全然いい。この年になると、だいたい病気の発症が多く、早く元気になって!と励ますのにもこのカードは雄弁で一番いいと思うのだ。
わたしも大病をしてたくさんのカードを頂き、おおいに励ましてもらった記憶がある。それはそれは、とても嬉しいものだった。というわけで、毎年12月21日の朝に投函するカードは、激務を縫って買い求め、隙間時間で心を込めて書く。そういう瞬間こそが本当のささやかな楽しみになっているのだ。今年は冬至の切手を貼って出したよ。柚子とカボチャのね。
我が家では、クリスマスに家族どうしプレゼントを買わなくなって随分経ってしまった。夫婦も長い付き合いになり子どもも大人になると、クリスマスの持つ意味合いも結構変わってしまうもんなんだな。
相も変わらずだが、今年のメニューは鶏のレモン唐揚げと🍅のペンネアラビアータ、ケーキは買わずにティラミスアイスと高級シャンパン(グーグ・クリコロゼ)。これらをイブの夕方から少しずつちびちびとやり始めて、やおら夫婦で会話を楽しみながら過ごす予定。
昨日、23日に今年のプレ第九演奏会に出かけ今年のけじめもつけたので、今日はゆっくりと安息の一日。かって我が家でも、やっぱりメインは子どもだった。子どもたちの付き合いがひと段落したら、家でもとその週は何回もクリスマスをやっていたもので、サプライズをとプレゼントに頭を悩ませた懐かしい思い出もいっぱい!
昔、音大時代にクリスチャンのご家族を持つ彼氏がいた時期があり、私の事を気にかけてくれた彼の両親が24日に自分たちは教会に行くからと、私たちにプレゼントのつもりだろうかオペラの演奏会のチケットとクリスマスケーキを用意してくれていた事があった。おまけにわたしには、真っ白なふわふわのセーターのプレゼントも。いわば娘同然だと思っていたらしく、クリスマスを心温まって過ごせた思い出がある。
ともかく今回の24・25日は、特に厳かにクリスマスを楽しめる2日間にしてみたい。そして今年の仕事納めもちょうど25日。明日は仕事納めの1杯をおもいっきり楽しもう!
やっぱりクリスマスとはいっても、ほんと飲むことばっかり(大笑)